今年も1年ありがとうございました。
弊社も今日で仕事納めです。
家づくりをこれから始められる人に向けて
今年最後の記事を更新したいと思います。
改まって書くと
「今が一番いい時期ですよ。」と煽って
結果「脅し」みたいになるので考えましたが、
やっぱり住宅ローンのお話はしておこうかと思います。
一言で言えば
「住宅ローンの金利は今後あがるであろう。」ということです。
今月、アメリカが7年続けてきたゼロ金利政策を解除して
利上げを始めることを決定したと発表しました。
0%~0.25%の幅に抑えてきた政策金利を
12月17日から0.25%~0.5%の幅に引き上げられています。
ただ、FRB(アメリカの中央銀行にあたる連邦準備制度理事会)は、
「今後の景気改善には、極めてゆっくりとした利上げが必要になる。」との見解なので、
金利は慎重ではありつつも上がっていく方針なのは違いはなさそうです。
どうしてアメリカの利上げの話が
住宅ローン金利に連動するかというと
日本の住宅ローンの金利は、
日本の10年物国債の金利を基準に決まっています。
10年物国債の金利が上がれば、住宅ローンの金利も上がるからです。
アメリカが利上げすると、日本の国債より
アメリカの国債も持っていたほうが儲かるからアメリカ国債へシフトします。
すると、日本の国債が売れなくなるので長期金利が上昇。
その結果、住宅ローン金利が上がるということになるのです。
実はこの利上げの話も
当初は今年の6月にしたかったのですが、
1~3月の寒波で経済活動が停滞したので9月に延期しました。
そして、中国株の急落で9月にもできず時期を逃していて
12月となった背景があります。
(実際の話、水面下ではずっと今年の9月に利上げはあると
言われていたので、我々は準備はしていました。)
増税特需と言われ、この1年は最後の住宅バブルがおきると言われています。
ありがたいことに私たちの会社も
今、家づくりをお願いして頂いても
引渡しあ夏くらいまでの工事枠はほとんど埋まってしまいました。
それ以降も入ってきています。
弊社だけでなく、全体的にこんな流れになっていきます。
よほど何かが無い限り、
家づくりが決まってすぐ着工という会社は少なくなるのが実状です。
住宅ローンの金利は
申込み時点の金利はあくまで参考にすぎず、
実際は家が完成して最後のお金が振り込まれた時の金利が適用。
例えば、今は借りようとしている住宅ローンの金利が1.5%だったとしても、
数ヶ月後に家が完成して融資が最終実行された月の金利が2%なら
借りられる住宅ローンの金利は2%になるのです。
なので、緩やかに上がっていったとしても
先になればなるほど、住宅ローンの金利がじわじわ上がっている可能性が高いわけです。
この年末、家づくりのお話をさせて頂いて、
ことさら変動金利での住宅ローンを勧めている会社さんが多いことが気になりました。
変動金利がいいか
固定金利がいいかは答はわかりません。
ただ、どちらかだけで検討することは今まで以上にリスクがあると思います。
でも、変動金利でだけでしか勧められていない会社が多いのも本当に気になります。
(その背景には変動金利で試算したほうが安く返済できる
多く借入ができると錯覚を起こしがちだからで、実はお客様には
メリットよりリスクが高いです。
どっちかというと、業者が売りたいがためになりがちなことが多いからです。
お客様のためを思ってのことかと言われたらそうでないケースのほうが多いでしょうね。)
今まで以上にここはきちんと確認するようにしてください。
住宅ローンの金利は言い方悪いですがギャンブルの部分が高いです。
でも、長期的展望で戦略が立てられるのも事実です。
なによりギャンブルとはいえ、固定金利も選択肢としてあるのが
その要素をかなり薄めていることは事実なのです。
大事なのは、きちんと比較検討するということなのです。
弊社は12月30日~1月5日までお休みを頂きます。
1月6日は初出式で、1月7日より平常どおり営業となります。
年明け最初の週末である1月9日(土)10日(日)は
現場見学会も開催させて頂きます。
このときには1月の金利も分かっていますので
実際どのように金利も進んでいくのかのアドバイスもできるかもしれません。
よかったら是非遊びに来てください。
いつもどおり強引な売り込みもしませんし、
駐車場も用意していますので、よろしくお願いします。
来年も㈱モリシタアットホームは、
家づくりの正しい情報と知識を発信していくことを信条にして、
皆様のお手伝いができるように精一杯やりたいと思います。
何卒よろしくお願いします。
よいお年をお迎え下さい。
㈱モリシタアットホーム 森下泰成
スタッフ一同