去年、ミニシアターなどで上映されていた
ローリングストーンズのライブをおさめた映画が
ついにDVDで発売となったので、購入して観ました。
60代半ばとは思えないステージぶりにすっかり感動してしまいました。
あいかわらずカッコイイおっちゃん達(?)です。
私にとっての洋楽は、
ローリングストーンズが半分くらい占めてるかもしれません。
特にギタリストのキース・リチャーズは私の憧れであり、ヒーローの一人です。
ストーンズの音楽はなんといっても
2本のギターが絡み合うようなサウンドです。
キースともう一人のギタリスト ロニー・ウッドの2人が弾くギターの音の絡み具合が
なんとも心地良く、観ながら焼酎を呑んでました。
途中、インタビューみたいなシーンがあります。
そこでのキースの発言がとてもカッコよかったので、こっそり紹介します。
まず背景をご紹介させて頂きます。
ストーンズは世界一のロックバンドと称されていますが、
基本的に演奏はヘタクソです。
キースなんか何年経っても
ライブ中、何回も弾き損じてます(笑)。
テクニックとかといった面ではおそらくこんなに下手なギタリストはそうそういないでしょう。
ロニーも同じようなタイプです。
テクニックどうこうでは語れないタイプです。
ただ、この2人が同時に弾いて奏でるギターは
誰もが真似できない音だったりします。
それがストーンズのストーンズたる由縁ですが・・。
(簡単なのに、弾いてみても同じような音にならない!)
そんなキースにインタビュアーが
「あなたとロニーはどっちが上手い?」なんて質問します。
すると、キースはこんなニュアンスの返事をしました。
「二人とも下手っぴさ。でも、二人揃ったら最強だ!」
「・・・・・・・・・・・・。」
思わず、拍手をしてしまいました。
こんな感じで言い切れるのは、カッコイイですね。
「ナンバーワンよりオンリーワン」みたいなことを言った曲が流行ったりもしましたが、
本当に最近、そう思います。
テクニックがどうこうとか言ってみても
それはあくまで有利に事が運べたり、相手を少し感心させられたりするだけであって、
それ以上は全くないわけで、決め手にはならないのです。
それより自分にしか出せない味、
自分達にしか出せない雰囲気などを
しっかり理解して、精一杯相手に伝えられることが素晴らしいと思います。
キースはわがままで、ヘタクソなギタリストですけど、
一番カッコいいギタリストだと思います。
以前、アメリカやイギリスなどの世界中のギタリスト達が選ぶ
最も好きなギタリストランキングで
キースは、ジミヘンやクラプトン、ジェフ・ベックなんかを差し置いて
堂々の1位を獲得してました。
ワン&オンリーのそのカッコよさは
プロから見ても万国共通なんでしょうね。
しかし、ストーンズはこのまま行ったら70歳ででもライブをしていそうです。
日本にもまた来て欲しいですね。
過去3回ストーンズは観ました。
でも、また来日公演あったら東京であろうが絶対行くと思います。
もし、そのときは不在しますが、お許しください(笑)。