小さく建てる理由 【東今宿モデル紹介 10坪の家編】
今回は私たちの新しいモデルハウスができましたので、今日はご紹介させていただきます。
▼新モデルハウス
このモデルハウスにはテーマというかネーミングがありまして、それが「はなれとガレージと10坪の家」になります。
こちらのモデルハウスは、建築面積10坪の8畳のはなれ、そしてアウトガレージで構成しているモデルハウスになります。
――社長、10坪ってショッピングセンターの駐車スペース2台分くらいですよね。
そうですね。厳密に言うと、駐車場は2m50cm×5mなので、2台分だと5m×5mになります。それよりも実際は少し1mずつ大きくなって6m×6mになりますが、近い面積ですね。
――それぐらいの小さいスペースに収まっているということですね。
そうですね。今回はなるべく小さくというのをテーマに作りましたので、まずは中の方を見ていただきましょう。
――早速、中の案内をお願いします。
はい。ではどうぞ。
――10坪と先ほど聞きましたが、そんなことを全く感じないぐらい開放感がありますよね。
まず前提として、小さく作るというのはすごく難しいんです。大きい方が難しいと思われがちですが、限られた面積の中にいろいろ詰め込まないといけないので、設計をすごく工夫していかなければいけません。
小さく作ることで犠牲になると言われているのが収納です。収納を減らせば部屋は広く感じますが、それでは生活しにくいですよね。ですから、収納はゆとりを持つというより、最低限を適材適所にきちんと配置するというのが前提になります。
いろいろな工夫はありますが、まずは窓の切り方です。私たちはパッシブ設計をしていますので、南面を大きく取り、残り三面は小さくするというのがセオリーです。ただ、住宅街に囲まれている敷地や小さく建てる場合は、ある程度窓を大きく取らないといけないこともあります。
ここを見ていただくとわかるのですが、窓を2つ連結にするとすごく開放感が出ます。ここは敷地の中でも唯一、隣の家があまり見えず抜けている場所になります。
――本当に全然見えないですね。
そうですね。そういう場所をきちんと見つけて、吹き抜けや連結窓を設けてあげることで、まず広さを感じてもらえる。それと明るさですね。家が暗いと余計に小さく感じてしまいますから、光をきちんと入れて奥まで行き渡らせることが大事です。
それから、あちらの小さな窓。普通なら壁になるところですが、行き止まりになるような場所に少し抜け感をつくるだけで広く感じます。まず窓の取り方はとても大事です。そして吹き抜けの開放感。どこに取るかがすごく重要です。そういったものを少しずつ組み合わせることで、狭さを感じない設計が成り立つのだと思います。
――面積が小さくても、窓や吹き抜けの取り方で広く見えるということですね。
そうですね。
――今回10坪の家ということですが、なぜ10坪という大きさにしようと思われたのですか。
いろいろな要因があります。家族で住む想定だと、子育てのタイミングで家を購入される方が多いですよね。そうなるとどうしても大きい家になりがちです。子ども部屋は8畳がいい、6畳がいいとなると、だいたい30坪後半から40坪ぐらいを望まれる方が多いです。
私も今年50歳で、子どもが高校を出るぐらいになります。これから始まるのは夫婦2人の生活です。そう考えると、35坪、40坪が本当に必要なのかと考えるんですね。そうすると、そんなに大きい家はいらないという結論に達しました。
どれぐらいの大きさがいいのかをすごく考えたとき、参考にさせてもらったのが東京の三鷹市にある「スミレアオイハウス」という建築業界では有名な最小限住宅です。建築面積は9坪で、ここよりも小さいです。そこに家族4人で暮らし、下のお子さんが27歳ぐらいまで住まれていたそうです。
実際に見に行って、住まれていたアオイさんにお話を聞きました。この辺りは以前YouTubeでもお話ししていますので、ぜひ見ていただければと思います。
▼スミレアオイハウスを見学してきました
▼「9坪の家」から「9坪の宿」になったスミレアオイハウスを訪ねて
プライバシーなど気になる点もあったそうですが、小さくて良かったとおっしゃっていました。料理をすると匂いが自分の部屋まで届いて「そろそろご飯だな」とわかる。1人で部屋にいても家族の気配を感じられる。そして最後に、「この小さい家が私たち家族を育ててくれました」とおっしゃっていました。
家の大きさはそれほど重要ではなく、どう暮らすかが大事なのではないかと感じました。
もう一つは建築費の問題です。今は建築費がどんどん上がっています。建築費を抑えることに直結するのは家の大きさです。なるべく小さく建てることで、性能や仕様を我慢せずに予算内に収めることができます。そこにもチャレンジしたかったという思いがあります。
また、小さければ光熱費も安くなりますし、メンテナンス費用も抑えられます。クロスの張り替えなども面積が小さければ費用は抑えられます。住んだ後にかかる費用、いわゆるリプロダクションコスト(再生するための費用)も抑えられます。そういった意味でも小さい家はいいのではないかと考え、今回10坪にチャレンジしました。
――小さい家の良さとコスト面の話が合わさって、家は小さく建てるのがいいという考えから10坪の家にされたのですね。
そうですね。それと、私自身が子育てを終えた後、夫婦2人で住むならこれぐらいの大きさがいいと思いました。チャレンジではありますが、一度形にしてみました。
このモデルハウスは「小さく建てて広く暮らす」というコンセプトがあります。ただ、この小ささは動画ではなかなか伝わりません。実際に体感していただかないとわからないと思いますので、ぜひ一人でも多くの方にこの居心地の良い空間を味わってほしいですね。
――ぜひ来場して体感してもらうのが一番ですね。
そうですね。
▼新モデルハウス


