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ヒートショック発生ワースト1位:香川県 2位:兵庫県から家づくりを考える

今回は、僕のライフワークになりつつあるヒートショック問題についてお話しします。ヒートショックの発生ワースト1位が香川県で、2位が兵庫県になっているという視点から、家づくりについて考えたいと思います。

有名なグラフがあって、都道府県別の高齢者1万人あたりのCPA件数を表しています。縦軸が件数で、横軸は件数が高い順に都道府県が並んでいます。CPAとは何かというと、冬の入浴中に心肺が停止するという恐ろしいやつです。東京都の健康長寿医療センターが集計して出された統計値なので、きちんとしたエビデンスに基づいているんですが、日本の都道府県別のワースト1位が四国の香川県だそうです。そして2位が我が兵庫県なんです。嫌なんですけどね。

いわゆる入浴中に心肺が停止するということは、一般的には寒いところで起こりやすいと思いませんか?暖かいところでは起こりにくいイメージがありますが、やっぱり沖縄が一番件数が少ないです。香川県と比べたら3分の1以下です。そして次に少ないのが、なんと北海道・山梨県・青森県なんです。どういうこと?と思いますよね。

一方、兵庫県の次に少ないのが滋賀県・東京都・和歌山県。近畿地方の中でも和歌山県は暖かい印象がありますけどね。また、四国の愛媛県、香川県の隣です。それから京都府・奈良県・佐賀県。佐賀県は九州です。その次が大分県で、それ以降は熊本県・鹿児島県みたいに暖かいところばかりです。

研究所がヒートショック問題の原因を考えたところ、実は単純に寒さだけではないということを結論づけたんです。寒さ以外の原因は、室内の温度差が大きいことにあるそうです。

北海道・青森・山梨のような寒さが厳しいエリアの人たちは比較的、住戸全体を断熱するという考えが一般的にはあるという分析結果があります。でも四国や兵庫県など、瀬戸内海式気候のところや大分県・熊本県とか九州は暖かい感じがするじゃないですか。こういう温暖な地域の古い一戸建ては、住戸全体を断熱するという考えでは建ってない。そういう家がまだまだ多いよと研究機関がおっしゃってます。

一説で違う統計では、ヒートショックは全国で年間1万7千人ぐらいになると言われていて、これはなんと交通事故の4倍だそうです。交通事故で、昔はたくさんの人が死んだけど、警察が飲酒運転・スピード違反などを厳しく取り締まって、シートベルトも僕が子供の頃にはしている人はいませんでしたが、今はしてない人がいたら怒られます。今でも交通事故は僕らの身近に多いと思うんですけど、その4倍もヒートショックが起きているんです。CPAの数値というのもその一角なわけで、これにカウントできない深刻な状況も他にもあるんじゃないかと思うんです。

例えば冬場にリビングを20℃にしていてお風呂に入ろうという時、リビングからいきなりお風呂に入れる家はあまり多くないと思います。大概は廊下があって、暖房をしていなくて寒いときは8℃ぐらいか、もっと低いかもしれません。その後、廊下から脱衣場に行ったら、廊下と変わらず8℃ぐらいだけど、お風呂の湯船の中に入ったら、ぬるいお湯でも40℃ぐらいはあります。20℃から10℃以上下がって、今度はそこから30℃ぐらい上がるんです。この強烈なアップダウンでおかしくならない方が不思議ですよね。

また、僕の父がそうだったんですけど、夜寝てる時に電気毛布を使ったら30℃以上あって、布団から出ると部屋が15℃ぐらいで、廊下に出ると8℃。おしっこしたいと思ってトイレに行ったら、昔の汲み取り式トイレの名残で、未だに窓を開けたままにするシニアの人が多いので、そこは氷点下だったりする。35℃から氷点下になるから、35℃の温度差がある。これが家全体を断熱するという概念がない温暖な地域の一戸建てにかなりあるケースなんです。

さらに、お酒を飲んでからお風呂に入るおじいちゃんは多いですよね。寝てる時に毛布が暖かいからといって、薄着で寝てる人。僕も最近そうなんですけど、年を取って高血圧リスクがある人とか、臭いし湿気が多くなるからと、洗面所・脱衣場・お風呂の窓を開けっぱなしの人というのは意外と多い。そういうことで助長されて、屋内の温度差が大きくなるんです。

今、僕は61歳ですけど、70代以上の方に対して思うことがあって、私はずっとこの家で生きてきたからこの家で大丈夫だと言う人がいるけど、今までがたまたま良かっただけなんです。僕らの住んでいる兵庫県温暖な地域ですが、寒いところだと山形県・長野県なんかはグラフが悪い方に寄ってます。長野県の人は断熱してないんですかね。僕の友人の大井さんには頑張ってほしい。山形県にも友だちがいて、太田建設さんとかには頑張ってほしい。

リスクのある家がまだまだ建ってるので、僕はホンマにこのことだけはみんなに言いたいし、すぐ対策してほしいんです。そのことについては、過去の動画で喋っているのでぜひチェックしてください。

▼冬が来るまでに考えたい寒さ対策(トイレ編)

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▼何度も失敗して辿り着いた最強の暖房器具

何度も失敗して辿り着いた最強の暖房器具

トイレ・脱衣場・暖まる前のお風呂に置き型の暖房器具を置いてください。センサー付きだとなおいいです。スイッチを探しているうちにヒートショックで死んだら困るので、人が行ったらパッとついて、瞬間的に暖かくなるものがいいです。電源がなかったら電気屋さんを呼んで作ってください。我慢したらアカンから絶対作ってほしいです。

あとはすぐできることをやった上で、断熱リフォームをする。最も弱点である窓を強化して、家の断熱性を1段階上げることに対して、多くの補助金を国が出してくれています。お金はかかるんだけど、上手にやったら半分以上補助金が出ることもあります。普通だったら100万円ぐらいかかるところが数十万ぐらいでできるので、やった方が得じゃないですか。今まで頑張って税金も納めてきてると思うから、ぜひ利用してほしいです。

そんなことを言ってもお金はかかるから難しいということなら、プラダンでいいから窓を強化してほしいです。こちらの動画もぜひ見ておいてください。

▼寒さ一発改善!サクッとできる窓の断熱強化法

寒さ一発改善!サクッとできる窓の断熱強化法

断熱リフォーム・断熱リノベは、人生の質を爆上げしてくれます。寒さを辛抱したらアカンですよ。これまで頑張って日本の国に人生を捧げてくれた年長者の人は絶対に辛抱しないでください。この動画を見てもらうのは、今年の暮れ・お正月ぐらいだと思うので、息子さん・娘さん、お孫さんたちはおじいちゃん・おばあちゃんにプラダンの窓をプレゼントしてあげて欲しい。みんなで頑張って工作してください。息子らが辛抱しないでと言うと、うるさいと怒るかもしれないけど、孫に言われると弱いから、お孫ちゃんたちがおじいちゃんとおばあちゃんにヒーター置いた方がいいよとか、一緒に買いに行こうとか、私がAmazonで買ってあげるとか、そういうのをやってあげてほしいんです。

そうやってくれたら、やってよかったなと思ってもらえる自信がめちゃくちゃあるので、この動画を兵庫県・香川県の人が見てたら、こんな不名誉なランキングは即座に撤回しようと言いたい。本当に家族のことを守りたいと思う人は、家づくりというよりは暮らし方かもしれませんが。

新築は当たり前に思ってもらって、既築の家に住んでいる人は、断熱リフォーム・断熱リノベをしてほしい。私は何も買いたいものがないんだ、という人も多いかもしれないけど、これだけは買ってほしいし、お金をかけてください。自分や自分の愛する人のために、こんなことを頭に置いていただいて、今年の暮れ・正月を過ごしてほしいです。

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