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車庫に収納をつくると秘密基地になる

今日のテーマは車庫と収納です。
車庫に収納をうまく作ると、秘密基地のようになるということをお話ししたいと思います。

僕のスケッチを見てください。車庫を作る場合、考え方が2つあります。
1つは家を建てて、空いてる敷地にカーポートとか付けるもの。これは敷地に余裕がある場合可能になります。

ただ都市部に行くと間口が限られますよね。奥行きの深い土地も多くなります。車庫もリビングとかと同じように南のいい所、道路に面してる所に作らないといけないケースが多いんですね。そういう時に選ぶ選択肢が、2つ目のインナーガレージになります。

このインナーガレージは男の夢みたいなところがありますよね。
お金持ちであれば、フェラーリとかポルシェを置いてリビングから眺めるなんていうことを楽しむ方もいらっしゃいます。一方で僕たちはインナーガレージにしないと車を停める所ができない、という理由で取り入れることがほとんどだと思います。

この時にやったらいいのかなと思うのが今回のアイデアになります。
大体1台の車を停めようとすると、一般的には入口の間口が2.5m〜3mぐらいはあった方がいいです。2.5mは必要最低限という感じで、可能なら3m欲しいです。奥行きに関しては、車って5mぐらいありますから、少なくともそれぐらいはないといけないです。なので一般的には3m×5.5mぐらいの寸法感が要るのかなと思います。

ガレージを計画された方なら分かると思うのですが、この計画って1つの弱点があるんです。それは入り口を3mほど開口にすることによって、この面に耐力壁が作れないんですね。なので建物の強度が弱くなりやすいんです。

じゃあ、どうするのかと言うと、この部分を鉄骨の門型のフレームや集成材で補強したり、基礎の補強とかきっちりやる、ということになります。入口が開口になったとしても耐震性が確保できるような対策が必要になるんですね。

今回は、ある設計事務所の集団の方が1つのアイデアとして出されたものをご紹介します。
それは小さな壁をたくさん車庫内に作る、というものです。60cm×70cmの小さな耐力壁をターっとたくさん並べるんです。僕はこれすごく面白いアイデアやなと思って拝借しました。

平面図にして解説すると、こんな感じになります。これは上から見たときだ車のシルエットだと思ってください。

車が入った時に、こんな感じで壁が並んでいきます。「これを収納にしたらどうでしょうか?」というご提案になります。

車庫は、そこまで天井高いりません。2200mmも取れればいいと思います。ここに壁がずーっとたくさん立っていくんですね。この間を物入れとして上手に活用する、ということになります。これは取り入れたら、すごく重宝するはずです。65cmぐらいの奥行きがあったら何が置けるかというとタイヤが置けます。よほど大きい寸法のタイヤは入らないかもしれませんが、一般的なタイヤならほぼ入るんじゃないかなと思います。

僕の住んでるエリアは、あまり雪が降りませんが、山間の方にいくと冬場は路面が凍結したり、雪がたまに降ります。雪が降る度にタイヤ交換とかチェーンとかしてたら通勤のとき大変やからと言って、スタッドレスに替えられる方が多いです。そういった方は、こういう収納が絶対いるという声をよく聞きますね。

それからゴルフやる人ならゴルフバッグ、スノボする人なら、それ専用のケースなどを置くのにも便利です。それからゴミの仮置場にもできます。空き缶とか廃品回収とかって回収日が来るまで、しばらく置いておかないといけないですよね。ああいったものは場所を取るから、ガレージにおけるといいです。

あとは外の掃除用のほうきやベビーカーを置くのにもいいです。これは玄関に置いたらスペース取りますからね。それから僕のマイブームで外を掃除する時、最近はほうきの代わりにブロワーを使います。竹ぼうきよりめっちゃ綺麗に掃けるんで。ああいうのも使っていないときはスペース取るんですよね。でも「掃除するぞ!」となったら、すぐに使いたいので。これもガレージにおけると便利です。

ケルヒャーの高圧洗浄機も置けたらいいなぁと思います。これを置く場合は近くに専用の水栓や電源も作っておくと使うときにいいですよね。ちなみに高圧洗浄機は水をたくさん使います、なので本体を置くボックスなんかは、この一面だけ壁面をFRP防水したらいいです。水がバンバンかかっても平気なのでね。

ここまでの話を聞いて「単なる収納やん」って思われた方もいると思うので、使い方の提案もいろいろしたいと思います。

ここにはね、サーフボードとか自転車も置けます。自転車なら車庫の上に引っ掛けて吊るす収納もできます。

それから今回一番おすすめなのが、作業台を作るというもの。この2スパン分減りますが作業台にして、目の前に有孔ボードみたいなものを置くんです。ペンチとかドライバーとかハンマーとか、そういった道具を引っ掛けて目の前に並べることができます。道具がすぐに使えますし、片付けもしやすいです。
これは僕だけかもしれませんが、ツールを壁に並べるのワクワクしませんか?僕はすごく好きなんですよね。

あとは、こういう一角に水槽を置くのもいいですね。
僕の友人で群馬県のある工務店の社長がいるんですけど、そのKさんは青いザリガニとか飼ってましたね。

家の中に水槽を置くのって、家族から嫌がられてしまうことも多いんですね。
僕も昔、小さいメダカを飼っていて、家の中に水槽を置いていました。そうすると水槽って結構水蒸気が出るので、水槽の上側の木にカビが生えたりするんです。僕の母は掃除好きでキレイ好きな人なので、ごっつ怒られて、外に置いた経緯があります。

ガレージなら半分外の領域なので、家族から「ここに置くならいいよ」って言ってもらえそうな気がしませんか?なので、そういった趣味がある人にはいいと思います。

なによりも一間二間ぐらいの空間を、自分だけの趣味の世界に使えるって素敵じゃないですか?

コロナを機にリモートワークがすごく見直されましたよね。それを受けて家づくりでは、男の人が書斎を持つのっていいよね、という風になりました。もちろん奥様用に家事室とか、仕事ができるスペースを作るのも、すごくいいと思います。ちょっと籠って作業できる場所があるというのはいいことです。

で、籠もる場所がほしいとなったときに、それを家の中に作りたいという人もいれば、外に作りたいという人もいます。

例えばプラモデル作るのが好きで、塗装にもこだわる。カラースプレー使ったりしてシンナーの匂いして怒られない場所が欲しいということであれば、今回ご提案したガレージに作業台を作るというのは、すごくいいですよね。

冬場は寒いと思うので暖房のことは考える必要がありますが、そういった使い方があるのを知ってもらうと、車庫 兼 秘密基地みたいになりますので、ぜひ覚えておいてください。

インナーガレージをやる時は、扉を付けおくととフルオープンにできます。シャッターを付けるのはイヤという事であれば、2方向から入れるような入口を確保して、鍵付きの扉を付けて、セキュリティ面も考えるという方法があります。

インナーガレージ以外に、こんな方法もあります。例えば建物を建てて入口の空間に上手に車停めるということをされるのであれば、外に物入れ用の建物を作るのも悪くないと思います。

さっきのタイヤの話に戻りますが、大体タイヤを外に置く人ってイナバの物置みたいなやつを買って、どこかに置くケース多いです。

車って玄関先に停めることが多いので、物置も玄関先に置いたらいいんですが、見栄え悪いから裏に置いてくれってと言われることが多いんですね。そうするとタイヤって重いので、わざわざ奥に行って出してくるのってかなり億劫なんですよ。タイヤをさぁ替えるときって天気の悪い時が多いですよね。なおさら大変です。タイヤを替えることって緊急の要素もあるので、車の近くに作っておくことは大切です。

この時は扉を工夫したり、庇を上手に使って、雨が掛からないようにすることも考えていただくと、より使い勝手がよくなるはずです。インナーガレージほど予算を掛けずに作ることも可能だと思います。

これから家づくりをされるからは、ぜひね、車庫に必要な収納作ってみるとしたらという問いから発展して、(悪ノリかもしれませんが)ここを秘密基地にするとしたら、どんなことができるかなというのも考えてみると、家づくりが豊かになっていって楽しくなるはずです。

今回は趣味に熱中するご主人たちを代表しての話が多くなりましたが、ガレージのことも家づくりの大事な要素に入れてみてください。

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