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ウワサのマキシオン太陽光発電システムってどう?

今回はマキシオンさんの太陽光発電について解説をします。

マキシオンさんの太陽光発電システムのメリット、なぜ噂になるのか、なぜそんなに注目を集めているかについてですが、ずば抜けた性能があるみたいです。まず1番目が太陽光を電気に変換する効率が、普通のものに比べて高いということです。今主流のメーカーさんたちの変換効率は約20%ぐらいだと言われています。それに対して、マキシオンさんは22.6%です。効率がよくなることで一番貢献することは限られた屋根の面積の中で、なるべく載せられるだけ載せたいという風に考えることが多いです。

一般的な太陽光メーカーのパネルは1枚あたり320Wぐらいなので、これを15枚並べられる屋根があるとしたら、合計4.8kWは発電することになります。マキシオンにしたら、1枚あたり400Wになるらしいんです。4.8kWをクリアしようと思ったら12枚で済むそうです。15枚しか載せられない屋根だったら、400Wで15枚を目一杯載せたら6kW取れることになります。

変換効率と併せて、太陽って別にずっと一定じゃなくて、曇りの日は弱くなるじゃないですか。それから朝夕は太陽の入射角が違うから、ちょっと弱くなるんですけど、そういうようなことで言うと、一般のやつは約1割ぐらいは(太陽が)上に来てる時に比べたらロスする。晴天の時よりはロスするようなんですけど、マキシオンはその半分ぐらいで済むんじゃないかと言われてます。そういう意味で効率がいいということみたいです。

2番目の特徴は、保証が非常に長期間ということです。ズバリどれぐらいなのかと言うと、一般のメーカーさんが10〜25年の保証なのに対して、マキシオンさんは40年まで保証しますよと言ってるんです。この保証には2つの意味があります。

1つがパネルの製品としての保証。「壊れない」というような製品保証の切り口と、それから出力保証というのがあります。発電するものなので、パネルで電気を作っていくから、このパネルを1個載せてくれたら何W発電できますというのを保証してくれた方がいいじゃないですか。だから発電保証というのもあるんですけど、これも宿命で設定した時が一番たくさん発電するんです。だんだん経年的に少しずつ発電力が落ちていく、いわゆる年間劣化率と言うんですけど、そういうことがあります。そうすると安心して長く使ってもらえるようにということで、発電力が落ちない、発電効率の劣化が緩やかですよと言ってくれてるということなんで、これがメリットの2つ目になります。

※動画ではグラフと共に解説しています。詳しくはそちらをご覧ください。

そして3つ目が、パワコンの寿命保証です。マキシオンさんはシステム機器保証をパワコンがメインですけど、これは20年保証しますと言ってます。太陽光を使おうとなった時に10年20年30年とパワコンを3回変えなアカンのです。40年満了しようと思ったらさすがに10年ということはなくても、例えば15年おきでも1・2回はパワコンを変えないと40年間は満了できませんよね。でもマキシオンは20年保証だから、20年で1回交換してもらったらあとの20年はまた保証してもらえますから、お客様のご負担は40年というタイムスケジュールの中でパワコン交換は1回で済みますよということを彼らは売りにしているんです。

それから災害の補償制度、台風で何かが飛んできて割れたりとか、そういうことなんかの保証も10年ついてて、延長料を払ったら最大20年ぐらいまでは保証できますよと、そういうものもついてます。じゃあいいことばっかりやんって、だからマキシオンは人気あんねんなと思うけど、デメリットもあって、イニシャルコストが高いということです。

大体今は安ければ1kWあたり20万〜25万円ぐらいでお客様が購入されるのかなという印象です。ざっくりマキシオンはどうなのかと言うと、大体1kWあたり30万円ぐらいじゃないかと言われてます。僕は大体1軒のちょっとした家だったら6kWぐらい載せたら?と言ってるので120万円必要だよねとなります。25万円ぐらいするコストの会社だったら6kWで150万円は必要だよねとなります。マキシオンは1kWあたり30万円なので6kWで180万円必要だから、大体30万〜60万円ぐらいのイニシャルコストの差があるんです。

これがさっき言いましたメリットの1・2と併せてどっちが得か問題でお客様が最後に判断されることになります。それと今最大30万〜60万円の差があるよと言ったけどパワコンの交換が1回減るからパワコンは15万〜20万円ぐらいすると思うのでその分も差し引いて考えた時にマキシオンがものすごく高いかというとそんなに高いわけでもないですよね。

完全に主観ですが、たしかに効率は非常によさそうなんですけど、太陽光を効率よく動かすためには屋根の形状・方位に対する取り組みとかパネルの設置する角度とかそういうものが非常に左右します。このパネルあたりの効率論の話で言うとこれは魅力があるんですけど、ユーザーさんの立場で言うと屋根形状・勾配・方位とかこういうところも気にしてほしいんです。

それと、この40年保証という言葉はすごく魅力があるんですけど、これを最も享受できるのはやっぱり新築だと僕は思うんです。例えばもう家を建てた何年か前・何十年前に建てたというお家が、「マキシオンは保証期間が長いからつけるのもいいよな」と言ったところで、もし既築で屋根の状態が古くて何年か先にメンテナンスすることが予想できるなら、そもそも長期の保証はメリットになるんですか?ということも状況によってはある。

それから発電力が下がってるという異常をちゃんと察知できるのかとか、マネジメントも長期間やるということも含める。そういう視点も冷静に持ってもらった方がいいのかなと思ったりします。じゃあマキシオンはアカンのか、ええのか、どっちやねんという声が聞こえてきそうな気もしますけど、僕は非常に面白いと思います。

そして僕が思ったのは、この太陽光パネルというのはいろんな耐久性のテストをするんです。その中で高温多湿試験というのがあります。相対湿度85%ぐらいの蒸れ蒸れの熱々の試験下で外力を与えるんです。それをやって1000時間経って95%質が変わらなかったらOKというような試験なんです。なのでどのメーカーも1000時間は軽々超えるように耐久設定してあります。

だけど、長い目で見た時に1000時間の倍の2000時間ぐらいしたら各性能がガクッと落ちるというのもデータでいっぱい見たことがあるんです。でもマキシオンさんはこの試験を2000時間で辞めずに最長8000〜8500時間とか9000時間近くやってるかもしれないんだけど、データを見せていただいたらほぼ性能が落ちてないんです。なだらかにしか下がらないんです。そうするとやっぱり過酷な実験をしているということでメーカーとして自信を持ってるなという印象を受けました。

そして、さっき出力保証という話をしましたけど、結局これを謳うということはメーカーもリスクを取るわけだから、リスクを取る時には根拠がないと保険屋さんが「こういうことがないとできませんよ」とおっしゃるように、リスクをちゃんと薄めていかないと見えないところがあるから、そういうところでは耐久性とか長い期間でも質が変わりにくいということに対してはマキシオンさんは頑張って来られたので、これをきっかけに他のメーカーが巻き返しをかけて太陽光発電全体の品質が上がってユーザーの人たちの満足度が潤うようなメーカーさんが現れたらそれはすごくいいことですよね。

これからいろんな人がこれを触っていってもっと省令・基準が出てくると思うので、そういう意味では今は様子見でもいいんじゃないかと思います。管理リスクを取る人は「これ面白そうなやつじゃないか」と家づくりをやる工務店さんと一緒に研究されて載せていかれるというのも決して悪くないんじゃないかなと思います。

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