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寒くなる前にはじめる速攻断熱リフォーム

今日は速攻の断熱リフォームについてお話をしていきたいと思います。

夏が終わったら急に朝・夕が涼しいというか、寒くなってきましたね。これからだんだんと寒さが深まってくる時期になります。寒くなってしまう前のこのタイミングだからこそ、やっていただきたいことがあります。

ある程度の築年数が経った家に住んでいる方は、冬が来るたびに「家が寒いから暖かくしたい」と思われているのではないでしょうか。「エアコンが古くなったから変えよう」とか「新しい暖房器具を買おう」とか。いろんなことを思われると思います。しかし根本的に環境を良くするためには、断熱リフォームが一番効果が高くて満足も大きいはずです。

ただこういう話をすると、特にシニアの方から「暮らしながら工事をやってもらうのは面倒だし億劫なんだ」と言われます。「それより家電商品をいい物に変えて暖かくなるんだったらその方がいい」と。なので今日は、生活に負担を掛けずスピーディーにできるという切り口で、断熱リフォームをご紹介します。

ステップは3つで、まず1番は窓を2重窓にすることです。他の動画でも繰り返しお話をしています。とにかく築年数の古い日本の家の最大の弱点は窓なんです。シングルガラスのアルミサッシの大きめの窓がたくさんあるのが、日本の家屋の特徴ですよね。シングルガラスの窓は、みなさんが思う以上に寒さの元凶です。私が以前に「最強の暖房器具は実は窓だったんだ」と喋った動画があるので、良かったらそちらも観ていただけたらと思います。

▼何度も失敗して辿り着いた最強の暖房器具
https://www.m-athome.co.jp/movie/saikyou_danboukigu

既存の窓はそのままに、内側の額縁のスペースを利用して、樹脂製の2重ガラス窓を入れていく形です。採寸をきちんとして製品の用意をしておけば、施工自体は普通の家なら1日、少し大きい家でも2日あれば終わってしまいます。何より、付けたその夜から効果を実感できるほど効きます。過去の動画でも紹介しました。うちの母親は抵抗していましたが、付けた次の日の寒い朝のことです。1重目の窓を開けたら、シングルガラスの所からヒヤッとした冷気が出てきて、「こんな所に今まで住んでいたと思うとゾッとする」と思ったそうです。今はこれに対する補助金とかもありますので、ぜひこの機会にやっていただきたいです。

その次にやってほしいのが、床下に発泡系の断熱材を吹いてもらうことです。基礎も吹いてもいいと思います。もちろんお家によっては潜れるほどのスペースがないところもあると思うので、業者さんに1回見てもらってください。点検口もしくは畳を開けてそこから潜ってやってもらえるのであれば、よほどの大きさでない限りは1日で終わると思います。もちろん複雑な造りの時は、2日かかるかもしれませんが。

古い家の寒さの元凶として顕著なのが、気流が床下から入ってくることです。足元から冷たい風がバンバン入ってくるから、暖房しても全然暖かくならないことがあります。発泡系の断熱材の良さは、隙間を全部埋めてくれることです。床面の気密が取れます。足元が寒いと、いくら上が暖かくても寒いです。そんなに温度を上げなくても、足元が暖かかったら心地よくなるじゃないですか。

そして最後に屋根あるいは天井の断熱強化です。天井でやる時は天井面の上でやることになりますが、屋根に吹いてもらってもいいです。天井なら発泡系じゃなくても、吹き込み系のセルロースファイバーとか、ブローイング系のグラスウールでもできます。セルロースやグラスウールをやる時はバラバラなものですから、もし隙間があったら床下と同じように気流が入ることが多いです。そこはテープを貼るとか木を打ち付けるなどして、気流止め、つまり断熱の落ち止めをしなければならない場合があります。それが難しければ上側に吹いてもらって、通気層を確保しながら吹いてもらうと、一体になって断熱が促進され、気密も上がって暖かくなります。これもきちんと工程を組めば1〜2日、最大3日ぐらい見ておいてもらえばできるはずです。

もちろん窓に家具が掛かったりしていたら、一部移動とかはあるかもしれません。それでもずいぶん楽だと思いますから、ぜひ寒くなる前にやってください。寒くなってきていよいよやるとなっても、混むことがあります。この時期はチャンスです。この3ステップをやっていただくとグッと建物が暖かくなり、快適性はとても高くなります。

こういうことをご提案すると、例えば2重窓だったら50〜100万円の費用が掛かりますし、床・天井も広さにもよりますが20万円単位ぐらいのロットで掛かってきます。それなりの金額が掛かるのです。そうなると、「この家に慣れてる」とか「歳も歳だからそこまでお金を掛けなくても」みたいなことをおっしゃる方がいらっしゃいます。

私は思うのです。 今のシニアの方って、苦労して人生をやってこられてしっかり貯金もされていて、すごく堅実な人が多いじゃないですか。そういう方が断熱リフォームをすることは全然贅沢じゃないと思います。自分の晩年の締めくくられるフェーズだから、そんなことを思わないでリフォームをしてほしいです。同居している母が最初は抵抗を示したけど、今はすごく喜んでくれたという実体験もありますので、そこは声を大にして言いたいと思います。

そんなことを言っても、「ワシはもう歳がいってるからそこまではできない」とおっしゃる方に、これだけはやってくださいと伝えたいことがあります。リフォームとは言えませんが。普段、LDKと寝る所ぐらいは暖房をされていますよね。ホットカーペットを敷いてこたつを付けて、エアコンを掛けてファンヒーターを置くなど、それなりの暖を取っていると思いますが、それ以外の部屋の暖房もやってほしいのです。例えばお風呂の中・脱衣場・トイレなど、服を脱いで自分の肌を晒したりするような所です。場合によっては寝室を出てすぐの廊下も暖房をしてください。

これには、人感センサー付きのセラミックヒーターが便利です。本当に小さいものからある程度の大きさがあるものまで、いろいろあります。お孫さんだったらネットで簡単に検索してくれますから、Amazonでも楽天さんでもいいのでぜひこれを買っていただいて、各ポイントに置いていただきたいです。特にトイレに置かれるのを一番オススメします。トイレに入るじゃないですか。そうすると人の影に反応してすぐにセラミックヒーターから風が出るんです。狭い空間だから、あっという間に温度が上がります。冬の寒い朝なんかにトイレに行くと、どうしても力むから血圧が上がりやすくなるじゃないですか。それでヒートショックになってほしくないので、最低限これだけはやってください。

電気代はもちろん必要です。必要だけど、それはもうお薬だと思って払ってください。予防薬です。そうしてもらって、ぜひピンピンコロリと最後まで元気に暮らしていただきたいと思います。ヒートショックで寝たきりになったら、本当にシャレにならないです。ご自分も辛いし、子どもさんやお孫さんにも負担を掛けるのも本位ではないじゃないですか。そのお金をケチる必要は全くないので、本当にこれだけはやってください。ひょっとしたら、コンセントを増やさなければならない場合もあります。それも含めてぜひやってほしいと思いますので、頭に置いておいてください。

私がここまでたくさん力を込めて言ったのは、何が言いたかったかと言うと、部屋ごとの温度差をなくしたいということです。LDKと寝室は当たり前に暖房をしますよね。実は怖いのはそこから出た時です。廊下・玄関・トイレなど、シニアの方は冬場も窓を開ける習慣の方も多いので、そこは外気と変わらない温度になります。寝床で30°Cになっていても、廊下に出たら10°C、トイレに行ったら5℃切るということが昔の家ではあるのです。

20万円の断熱強化で断熱性能を高くして、家全体が暖かくなったら、家全体の温度差が少なくなりますよね。これが一番いいです。そうでなくても、せめて小型の暖房器具を使って、温度差をなくすことで寒さに備えてください。

寒くなってからでは遅いです。秋口が勝負だと思いますので、ぜひこの時期にこういうことをやっていただければいいのかなと思います。お節介な話でしたが、ぜひ参考にしてみてください。

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