メニュー

Movie

トップページ / 動画 / 初心者の方におすすめ / 新モデルハウス完成までの道のり「土地を読み解く」

新モデルハウス完成までの道のり「土地を読み解く」

こんにちは、モリシタ・アット・ホームの山下です。

今回、私が動画を撮ろうと思ったのは、実は来年1月に新しいモデルハウスの計画をしていまして、それに向けた内容を皆さんにお届けしたいなと思ったからなんです。今、家づくりに関する動画って本当にたくさんあると思うんですが、モデルハウスの計画を始めから完成まで映しているものは、まだまだ少ないんじゃないかなと。せっかくの機会なので、私たちがモデルハウスを建てるにあたり、どのような順序で進めていくのか、またその過程でどんな作業があるのか、そして普段お客様がなかなか見ることのない現場での作業風景なども交えて、家づくりにご興味をお持ちの皆さまに、少しでも役立つ情報をお届けできたらと思っています。これから数回に分けて動画を配信していきたいと考えていますので、ぜひご覧いただければうれしいです。

「新モデルハウス完成までの道のり」ということで、まずは家づくりの進め方について軽くお話しさせていただきます。家づくりの進め方といっても、本当にさまざまで、会社さんによっても違いがあると思います。私たちの場合もいろんな方法があるんですけど、今回は主に7つのステップに分けてみました。今日お話しするのは、その中の1つ目、「土地を読み解く」というテーマになります。

「土地を読み解く」と聞くと、なんだか難しそうに感じられる方も多いと思うんですけど、今回はなるべくわかりやすく、みなさんでもできるような内容でお話ししていきたいと思っています。

今回、ちょっと板書の形式を変えてみたんですが、こちらが今回私たちが購入したモデルハウス用地になります。方角も入れてみました。三区画の分譲地で、私たちが購入したのは、この長細い土地です。

土地が決まると、すぐにでもプランを考えたくなるところなんですが、ここでは少しその気持ちを抑えていただいて、プランをする前にぜひやってほしいことがあります。それが、ポイント1「駐車場の計画を最初に考える」ということなんです。

ここ姫路では、どうしても車が必要な生活になりますよね。大体のご家族で2台所有している方が多いと思いますし、車の駐車は毎日のことなので、なるべくストレスのないようにしてあげたい。そうすることで建物のおおよその配置も決めやすくなります。ですので、一番最初に駐車場の計画から考えましょう。

では、どう考えていくか。まずはご夫婦で話し合っていただきたいのが、「自分たちはどんな車を使っているのか?」という点です。ワンボックスと軽自動車の組み合わせや、普通乗用車2台など、いろんなパターンがあると思います。それによって必要な駐車スペースも変わってきます。

例えばワンボックスを基準に考えると、横幅は最低でも2m50cmは取りたいです。長さに関しては最低5m、可能であれば6m取ることで、トランクを開けたり荷物の出し入れもしやすくなります。今回は敷地が細長いこともあり、長さ6mを取っていこうと思います。

この土地の駐車場の位置なんですが、北側に道路がありますので、自動的に決まってきます。北側から車が入ってバック駐車するような流れですね。ですので、この敷地では北側前面が駐車場になるのが一番使いやすいと思います。道路と平行に6mのスペースを取って線を引いてみてください。これで駐車スペースの基本ができます。

次に考えるべきがポイント2、「日当たりについて」です。ここで大事なのが、隣接する土地にどういった建物が建つかを予測すること。西側はすでに建物がありますので正確に図面に起こせますが、東側と南側はまだ建っていないので、予測が必要になります。

南側は比較的予測しやすく、東側道路から車をバックで入れる形になる可能性が高いです。駐車場の位置を予測することで、建物の配置もある程度見えてきます。一方、東側の土地については3パターンほど考えられます。1つ目は私たちと同様に北側に駐車場、2つ目は東側に駐車スペースを取る、3つ目は敷地の隅切りを活かして1台を北側、もう1台を南側に止め、残りを庭にするパターンです。

このように複数のパターンを考えたうえで、一番不利な条件を想定して計画を立てます。たとえば、南側に建物が建つ場合、冬至の日(12月22日)の太陽の高さを考えると、太陽高度は約30度程度です。南側の建物が2階建てで高さ6mとすると、影が届かないためには11m程度の距離を取る必要があります。でも、この敷地で11mも開けてしまうと建物が非常に小さくなってしまうので、現実的ではありません。

そこで、私たちは一つの基準として7mの距離を目安に考えます。7mであれば、冬至でも影の影響はそれほど大きくならず、現実的なプランが立てやすいです。もし7mが取れない場合でも、5m以上を1つの基準にするといいと思います。

このように駐車場と日当たりを考慮してスペースを決めたら、間取りの計画に進めるわけですが、私たちは住宅のプロとして、さらに詳しい日当たりシミュレーションも使います。

たとえば、時間日影図という図面で、建物が落とす影の動きを時間ごとに確認できます。たとえば、8時半~12時くらいまでの影の変化を確認することで、日射がどのくらい取れるかを具体的に判断できます。

さらに、動画のシミュレーションも作っています。こちらはより視覚的にわかりやすいもので、時間ごとに影の動きが一目瞭然です。12月22日の冬至の日において、7m距離を取れば1階の窓にも日が当たり、2階は15時ごろまでしっかり日射が取れることがわかります。逆に5mにすると、1階には日が入りにくく、吹き抜けなどを工夫する必要があります。

このようにシミュレーションを駆使して、敷地をしっかり読み解き、周囲の建物を予測することで、建物の形状・配置・窓の位置など、非常に重要な要素を事前に把握できます。配置計画が決まれば、その後に自分たちの理想の間取りへと進んでいけば良いと思います。

ということで、今回のテーマ「土地を読み解く」は以上になります。また次回も、こういった形でお話をしていきたいと思いますので、ぜひチャンネル登録をしてみてください。

家づくりのことなら、なんでもお気軽にご相談ください
お電話でのお問い合わせ
受付時間 9:00〜18:00 【水曜定休】