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窓を安く・カッコよく組み合わせる方法

今日はかっこいい家を作るときの1つのポイントについて解説したいと思います。

もうご存知かもしれませんが、そのポイントは窓にあります。窓というのは奥が深くて、少しの知識を持っているだけでも、いろいろ選択肢が広がりますし、コストを(少しですが)抑えるのに役立ちます。

先日もサッシメーカーの方といろいろな話をする機会がありまして、そのときにも窓の話が出ましたので、みなさんにもシェアしたいと思います。

僕のスケッチを見てください。

すごく大げさですが「窓を組み合わせで、かっこよく安くする方法」なんて書いていますが、いつものように小ネタとして聞いてください。

まず注目してほしいのが窓のサイズ。「06011」と書いているのは、高さが約1m10cm、幅が60cmぐらいの窓のことです。

この窓は最近よく使われることが多いです。で、この窓を使うとき、何も考えずに選ばれるのが縦すべり出しというものになります。

縦すべり出しというのは、外にガッと開くタイプのものです。レバーが付いていて、閉めたら気密もいいし、60cm程の幅ですが丸々開きます。なので引き違いのタイプの窓と同じぐらい開くところが結構好まれています。

ちなみに縦すべり出し意外と高いです。「06011」の縦すべり窓は定価で54,900円 。一方、横すべり出しと言って、下側はFIX(はめ殺し)で上側だけ少し開くような窓になると、価格が少し下がって54,000円になります。

FIX窓と言って、はめ殺しの、外から光を取るタイプの窓になれば一気に半額ぐらいになります。26,500円ですね。

なので縦すべり出しの金額が100%だとしたら、横すべり出しは98%、FIX窓は48%みたいな感じになります。

上側がFIX(はめ殺し)で下側が少し開くタイプのものは、FIX窓から若干プラスするくらいの金額感でできます。

例えば家の裏側とか、道路から見ると隣家で隠れるような面は、意匠性があまり求められないので、こういった窓を使うのも1つの手だと思います。

もう1つ紹介したい窓で、ドレーキップと言うものがあります。窓は外側に開くケースが多いんですが、ドレーキップは内側に開きます。

「外側に開くタイプのものだと何かに当たるかも…」というようなときに、取り入れるといいですね。ただしドレーキップは値段が倍ぐらいになります。

今紹介したのは同じサイズの窓なんですが、開き方も金額もさまざまですよね。窓にはいろいろ種類があるというのを、頭に置いておいていただければと思います。

ただ、今回の話は、大手ハウスメーカーで家づくりを考えてる人にはあまり関係ない内容かもしれません。

大手ハウスメーカーさんだと、窓の種類を絞っているケースがあります。どちらかというと地元の工務店さんで家づくりを検討されている方のほうが参考になる話かもしれないです。

その上で06011の窓を、高さが少し短い0609というものにすると、金額が1〜2割安くなります。ちなみに0609は高さが90cmです。

たとえばトイレに配置する窓とかであれば、110cmにこだわらなくてもいいと思いますので、0609にするとコストが抑えられます。

窓には、こういった特性があるので知っておくと、デザインのバリエーションも増えるし、選択肢も増えるし、値段もコントロールしやすくなります。

次にお伝えするのが、家の正面に配置する窓についてです。
さっき紹介した06011の窓を3つ並べたりするのは、よく見るデザインです。

家の正面のことを、僕たち家づくりしている人は「勝負面」と言ったりします。道路とかからよく見える所ですね。

例えば家の正面に、06011の縦すべり出しの窓を3つ並べると合計で164,700円もかかることになります。

これをですね、真ん中だけFIX窓に変えます。そうすると見た目はほぼ同じですが、金額は17%安くなります。
僕が家づくりの相談を受けたら、この配置を一番おすすめすると思います。

見た目は若干変わりますが、窓をグッと寄せたような形にする方法もあります。さっきのは窓と窓の間に小さな壁がありましたが、それを無くすんですね。縦すべりのTFTという形です。

そうすると、機能は中央の窓をFIX・両側縦すべりにしたときと同じですが、値段はさらに下がります。そして窓を縦すべりではなく引き違いの形にするとさらに下がります。

すごいですよね。この3つ並べるのができたら金額が約4割も安くなるんです。

以前、別の動画で窓をかっこよく見せるやり方の1つで水平連続窓というのをご紹介したことがあります。

日本の家の窓って窓・窓・窓という感じで窓と窓の間に壁が入りますよね。そうではなく窓を連続させて並べる方がカッコよく見えます。窓を水平に連ねるような感じです。これはかっこいいデザインの概念としてあるものです。

なので窓をうまく組み合わせていくと、家をカッコよくすることにもつながります。

例えばグレーの窓を使うとき、3つを独立させて並べる方法も、もちろんあります。一方で3つの窓を一体になるように見せる方法もあります。本当は後者の並べ方の方がかっこいいんですよね。

小さい窓をいっぱい作ったらカッコいい、というのが流行った時代もありました。でも窓は一体として見せた方が、デザインとしてはグッとくるところがあります。

これを縦すべり出しの窓で行うとします。そうすると網戸ありで164,700円、網戸なしなら188,000円ぐらいになります。

大きいFIX窓、小さいFIX窓、その小さいFIXの両側に横すべりをまとめたようなタイプなら、わずかな金額のアップで可能です。

さらには外からみたら十文字を貴重としたような形のもの、FIX・FIX・縦すべり・横すべりという組み合わせもあります。これはTF/FSという構成になります。網戸なしにすると192,600円と少し高くなります。

でも3万弱ぐらいプラスするだけで、こういったデザイン性の高い窓も可能になるんですね。

あとは建物の妻面とかに大きな窓を1個持ってくるデザイン手法があります。1つ目小僧という意味から「モノアイ」と呼ばれています。

大きな窓を1つだけ使って立面を構成するというのは、なかなか勇気がいる選択ですが、ゴチャゴチャ並べるよりも目を引くデザインになりやすいです。憧れるようなデザインが、ほんの数万のアップでできちゃったりするんですね。

ほかの3つも勝負面で見せたい窓ですが、モノアイになると、もっと強烈な、カッコいいデザインが実現したりします。

今日ご紹介したように、窓というのは組み合わせで次第ですごく面白くなります。しかもそこまで値段を上げずにできるというメリットもあります。

窓の種類を知っていただくと、家をカッコよく、安くするための手段として役に立つと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

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