メニュー

Movie

トップページ / 動画 / 初心者の方におすすめ / 建築後の子ども部屋の間仕切りの作り方

建築後の子ども部屋の間仕切りの作り方

今回は、建築後に設置する間仕切りについて解説をします。

子ども部屋は、子どもが小さい頃は広く取っていて、大きくなってそれぞれの子どもたちの個室が欲しいなという時に後で間仕切りをしよう考えます。子どもが独立した後は、その間仕切りを取ってまた何か違う用途に使う。なので後施工で間仕切りをすることに興味を持っておられる方が多いです。

間仕切りは意外と簡単に組めます。一般的に多いのが、まずは床に土台をつくります。基準となるラインで、間仕切りが欲しい所に木を打ちます。次に頭つなぎ。間仕切りの上側を固定するための木を打ちます。そして縦の間柱を組んで間仕切りを作るというのがポピュラーだろうと思います。

こういう収まりにした時に大体使う物が、石膏ボードやプラスターボードと言われている、12.5mmほどの厚みの物を太鼓張りします。これで間仕切りを作るのが多いですね。例えば勾配天井をやった時には、梁をあらわしでしてもらっている方が後々やりやすいです。そこに向けて壁を組むという感じですね。将来の部屋の分割がとても簡単にできると思います。

これをDIYでできないんですか?と質問を受けました。プロの方に頼んだら高くなりますよね?と。ちょっと工作に自信があるとか、腕に覚えがある方はやってもいいと思いますが、その際は絶対に気を付けないといけないところがあります。

それは垂直を出すところです。壁が90°出ていないと、いろいろと不具合が出てきます。極端なことを言えば、壁がねじれてしまって後からまっすぐ張れないということが出てきます。

その時に、最低でも持って置きたいのが水平器です。一番のポイントは、壁際に墨を出す時に水平器で垂直を見ることです。これを怠ると、後でとても大変です。なんでこんなにうまいこと壁が収まらないんだという問題が出てきます。これは気を付けてください。

水平器がなければ下げ振りで垂直を出すこともできますが、これは言うは易しで難しいです。プロでも下げ振りをピタッと合わせて測るのは熟練を要するので、一般の方は水平器を使う方がいいと思います。

もっといい物もあります。レーザーの水平器です。レーザーで壁面に垂直や水平を出すことができます。間仕切りのためだけにこれを買うと、職人さんに頼む方が安くつくと思いますので好きな人にしかおすすめできません。職人さんもこういう物で見ないと、後で大変とか、綺麗に仕事ができないこともあります。

プロと素人が違うところは、位置出し・墨出しです。YouTubeには僕以外の動画でDIYで間仕切りを作っている動画がいっぱいあるので、それを参考にしてください。墨出しは重要なんだという認識がないと、失敗しやすいと思いますので頭に置いておいてほしいと思います。

間仕切りを作る方法は他にもあります。L型アングルで壁を落とし込むやり方です。加工が必要なので、電動工具を買わないとできません。最近はホームセンターで板を要求した寸法でカットしたり、溝加工をしてくれるところもあります。そういう所でレールを滑らせるための加工をしてもらう方法もあります。加工さえきっちりできたら、素人の人でもできるし、いらなかったらすぐ外せるし、見た目もカッコいいのでオススメです。

ただこれは弱点があります。レールに端から入れていくので、端部がオープンじゃないと入れられません。壁と壁の間は入れられない。切れ目がないですからね。

加工が面倒であれば、2枚のベニヤ板の合板みたいな物でレールを挟むというやり方もあります。これは結構簡単です。売っているレールは3mmぐらいの物が多いので、4mmのベニヤをサンドイッチして両側から合板を貼って短いビスで留めれば誰でもできます。電動のインパクトみたいな物があればできると思います。

最後に、プラスターボードを使うと何がいいかというと、音抜けがないことです。個室空間をつくるので、例えば隣の部屋の音が聞こえるのがイヤなら、普通の合板でやる間仕切りは音抜けするのでオススメできません。兄弟だからガチャガチャ言ってもいいという家だけ向いてるという感じです。音抜けさせたくないなら、できればプラスターボードを太鼓張りしてください。2重にするのがオススメです。

ただ欠点はクロス工事がいるところです。プラスターボードは脆いので、素人の人がやるとガタガタになったりして見苦しくなることもあるので、最後はクロスを貼る必要があります。大工工事だけで終わらへんということは知っておいてください。

併せて、間仕切りだけではなく建具も入れたいという時があります。建具を入れる時は木をやるパターンは向きません。固定のしようがないので、必ず間仕切りを組んでもらう形になります。

間仕切り寸法は厚みですが、在来木造の一般的な木造住宅の場合は厚みが13cmと決まっています。間柱の広さが105mm、12.5mm・12.5mmを張るので、合計したら130mmになります。市販の建具の枠や新建材の枠は130mm規格で作ってることが多いです。

一方でマンションにお住まいの方は、間仕切りはそんなに厚くありません。マンションは45mmの軽量鉄骨の軽天スタッドでできていて、両側に12.5mm・12.5mmで張ってるから大体70mmということで約5cm間仕切りが薄いんです。

何がいいかと言うと、建具の枠の寸法が小さくなるのでちょっとコストダウンになります。何もないそこで終わりの間仕切りは70mmの間仕切りにして、間柱を薄くして細く切ってもらって、薄く作って建具を安い物を使うということが可能です。

ただし注意したいのは、片引き戸は文字通り半壁と言って壁を半分にして戸袋を作るというやり方の建具も多いので、その時は70mmのものは薄すぎてうまくできません。アウトセットと言って、間仕切りの外に吊り込むような形の建具になるということも併せて知っておいてください。

ここまで聞いてきて、結構ややこしいやんと思ったと思います。大体4m・7m・8mぐらいの間仕切りって、結構な大きさなので、これをやるなら基本的に大工さんに頼んだ方がいいと思います。たかだか4mですが、まっすぐ組むのは意外と難しいです。寸法をきっちり測って、寸法通りに下地の木を切るのってなかなか難しいんですよ。

僕たち現場監督も大工仕事の真似事をする時がありますが、最初の1回2回やったぐらいでは上手に切れません。なので職人さんに頼まれて、大体1日掛けたらかなりの仕事をしてくれると思います。大工さんの手間賃は25,000円〜30,000円ぐらいいると思いますが、仕上がりの良さが違います。

間仕切りのポイントは、土台と頭つなぎです。釘留めではなくビス留めにしてください。そうすると脱着ができますからね。こういう感じでやっていただいたら、建築後の子ども部屋の間仕切りはやりやすいと思います。ぜひ参考にしてください。

家づくりのことなら、なんでもお気軽にご相談ください
お電話でのお問い合わせ
受付時間 9:00〜18:00 【水曜定休】