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平屋のメリット・デメリット

今日のテーマは平屋のメリット・デメリットです。

今、平屋住宅はすごく人気があります。モリシタのところにも「平屋を建てたいです」という方がよく来られます。でも、実際に計画を始めていくと、なかなか決心できないというケースも多いんですね。

それは、平屋の現実というのをハッキリ知らないままに計画をスタートしてしまうところに原因があると思っています。
今ブームだからこそ、今回みなさんには平屋の長所と短所を知っていただいて、家づくりに役立てていただきたいです。

まずは平屋の家の長所。
当たり前のことですけど、一番のメリットは、ワンフロアにまとまっていることだと思います。

2階建てとか3階建ての家と違って、生活する上で必要な要素が1つにまとまっているし、土地の広さもダイレクトに感じられますよね。階段が無いから、移動がラクというのもあります。

これは設計する側のメリットでもありますが、階段がないと、間取りというのはすごく考えやすいんです。住み手にとっても、いろいろなことが考えやすいと思います。

さらに、平屋というのは外観がカッコいいです。
洋風で、階高が強い、勾配のキツイ家というのは、高度経済成長の時代だと見栄の張り合いみたいな感じで尊ばれたところがありました。
でも日本人が持っている和の感性から見ると、階高のある家より、平屋の方がグッと響くんですよね。

構造面でも、平屋の方が2階建ての家と比べて簡潔です。上に支えるものがないので、そんなに大きな梁を入れなくても、ある程度の強度が出せます。

それから僕がしみじみと「平屋っていいな」と思うのが、家事がワンフロアで片付くことです。
移動では階段を上がったり下りたりすることに、一番エネルギーを使います。特に階段をのぼるというのは、地球の重力に逆らうことになるので、一番ロスします。
水平移動はエネルギーロスが少ないので、家事ラクに繋がります。

なので、平屋の家が欲しいと言う人の気持ちは、僕もとても共感します。
一方で、平屋の計画を進めていくと短所も出てきます。

1つは敷地の問題です。
例えば「30坪くらいの家が欲しい」となった時、総二階の家ではなく、平屋で実現しようと思ったら、広い敷地が必要になりますよね。金額が張るのも枷になります。

それと合わせて工事費が高くなります。
考えてみると当たり前のことではありますが、基礎と屋根の面積が広くなりますよね。
広い敷地が要るということは、同時に外構工事も広くなります。塀1つにしても長くなるのでね。

これは意外かもしれませんが、平屋の家は、家事はラクになりますが、生活動線は長くなります。
階段があると、上り下りに労力がかかりますが、動線自体は短くなります。

なので「家事がラクになる」と思って平屋の計画をすすめて、キッチンなどを配置したら、生活動線が長くなっていたということがあります。特に、ある程度の広さの平屋を希望される方に多いですね。

僕は間取り決めで、リビングと寝室は近くすることをおすすめしています。でも、しっかり分けたい人の方が多いです。そうすると、トイレの配置に迷ったり、配置次第で動線が長くなりますよね。ここは実際に住んむようになって気になるところになるので、よく考える必要があります。

それから風通しと居室の明るさは、平屋を建てる上で、一番注意が必要です。
敷地というのは大体、南北か東西に長いです。スクエアなものというのは少ないです。どちらかに長い土地の中に、平屋を入れていかないといけないです

廊下のない間取りにすることもできますが、「いきなりトイレがあるのはイヤ」となるので、最終的には中廊下を作るケースが多いですね。
そうすると分断されるので、風通しの確保が難しくなって、通風に関して工夫が必要になります。

南北長い敷地の場合だと、光の取り込みに限界があって、部屋が暗くなりがちです。
これの解決策は「ハイサイドライト」と言って、ここから光を取ることをおすすめしています。

天窓を付けるのもいいですが、配置に注意が必要です。真夏の時、陽が差し込みすぎて、部屋は明るいけど暑い、ということになります。また雨仕舞が難しくなるので、キッチリ対処するためにコストが必要になります。天窓は、こういうところがネックになりますね。

平屋自体は、すごくおすすめです。
でも割高になる要素があるので、あらかじめ知っておいてほしいです。自分たちが求めている敷地に合っているかとか、あるいは持っている土地に上手く合うかを考えてみてください。

その上で「平屋を建てたい!」となった方は、トータルに考えていただくと、満足度の高い平屋ができるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

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