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1階寝室のメリット・デメリット

今日は、1階に寝室を取ることのメリット・デメリットについてご説明します。

ここ20年ぐらいの家づくりを考えると、主寝室・プライベートルームを2階に取る方が多かったです。一方で最近、「1階に寝室を取るケースはどうかな?」と言われる方が増えてきました。それでよく「これってどうなんですか?」と質問を受けるものですから、今日はそのメリット・デメリットについて解説をしていきたいと思います。

1階に寝室をやる時には、大きく2つのケースがあると思っています。1つが、1階にリビング・ダイニングを作った上で、寝室も1階に持ってくるというパターンです。これが今ブームなのかなと思います。もう1つのケースは、主に狭小地・都市部に多いです。日当たりの関係で2階にリビングを持ってくるので、必然的に寝室が1階になります。

それぞれにメリット・デメリットがあります。1階にリビングがあって寝室があると、当たり前ですがほぼ2階に上がらなくても生活できますよね。若い時はもちろん、歳を取ってからも安心ということで、これを好まれる方が今非常に多いです。

実際に、子育て世代の方に意見を聞いてみました。子どもを寝かせてリビングで仕事をしていても、子どもが泣いたらすぐに「大丈夫?」と言ってあげられるので、とても重宝したとおっしゃっていました。

例えば、子どもはまだ寝ていて親が先に起きる時、2階に1人で寝かせていると目が覚めたら「ママがいない ワーン!」となることがあります。しかし1階で寝かせていれば「ママ〜目が覚めた」と起きて、泣くようなことはなかったと。これも子育てには非常に具合が良かったということも聞きます。

最近、お掃除ロボットのルンバ君を使う人も結構いますよね。何台も買う人は少なくて、1台を使うことが多いと思います。リビング・ダイニングを掃除したルンバが、地続きで寝室も掃除してくれるので、とても重宝するはずです。

翻って、例えば病人が出たとかお年寄りの方の介護があると、1階の寝室はラクですよね。うつらうつらしていて、突然来客があった時にも「何でしょうか?」とすぐ出られるから、来客対応もしやすいのがメリットかなとおっしゃっています。

一方でちょっと気になるのが、生活音の問題です。リビングと寝室が近いから、リビングで誰かが遅くまでテレビを観ていたら音が気になるみたいな。自分が早めに寝ていたら、例えば奥さんの友だちが来てママ友で盛り上がってしまって、落ち着かないみたいなこともあるようです。あとは、総二階の直下に寝室がある場合、2階の音が気になることがあります。

また、総二階でスポッと建てる場合、リビング・ダイニングを持ってきて寝室を持ってくると、必然的にリビング・ダイニングはある程度コンパクトにする必要が出てきます。下屋式で1階が広く作れる家はいいのですが、広く取りたい人にとってはデメリットになることがあるのです。

1階リビングで1階寝室をうまく楽しくしようと思うと、どうしても1階面積が大きくなりがちです。そうすると基礎も大きくなるためコストが上がったりします。ましてや地盤が悪い所だったら、杭をたくさん打たなければならない・地盤改良をしなければならないことも。その分の工事量も増えますから、その分コストアップになるということです。これも状況によってはデメリットになります。
平屋だったり、ほぼ平屋で一部2階みたいな家にはとても向いてるのでオススメです。よくリビングに寝室が付いているリゾートホテルがあると思いますが、あんな設えになるので、ある意味ハマるとすごくいいなという形になると思います。

もう1つが、2階リビングのパターンです。2階リビングで1階に寝室を作ると、一番思うのは、ちょっと朝寝・昼寝する時には1階の北側だと光が当たりにくいじゃないですか。だから薄暗くてよく眠れるというのがあります。寝室に隣接して書斎スペースを持ってくると、割と静かに調べ物をしたり本を読んだりするのにも向いています。

狭小地に向きますし、必然的に2階のリビングを上手に使えるようになります。狭小地は日当たり問題が出てきますが、割り切って1階に寝室を持ってくることによって、明るいリビングを作ることができますよ。これはすごく大きなメリットです。

例えば今の寒い季節だと、お風呂から上がったらすぐ寝るというライフスタイルの人もいるじゃないですか。2階をリビング・ダイニングにして、お風呂とかユーティリティを1階に持ってくれば、湯冷めせずにすぐ眠れるという利点もあると思います。

デメリットはその裏返しで、キッチンとユーティリティを1階・2階に分けるので、この連続性が欲しい人には不便です。ただ、洗濯は寝る前にパッと済ませて寝る人は、全然問題ないと思います。さっきの話と同じですが、2階にリビング・ダイニングがありますから、その直下に寝室があると子どもがドンドンしたりして響くという生活音の問題もあります。

これらのデメリットが気にならなければ、2階リビング1階寝室というのは、都市部の建て込んだ所・狭小地にはとても大きなメリットがあると思います。

どちらのパターンもそうですが、1階に寝室があっていいことは、災害・火事の時に逃げやすいことです。それから、1階の北側方向に寝室を持ってくると、一定の暗さがあるから落ち着くし寝やすいことがあります。

デメリットとしてよく言われるのが、1階なので泥棒・不法侵入者に関してのプロテクトが弱いことです。これは建具・シャッター・面格子でいくらでも緩和できると思います。

敷地条件によっては洪水の可能性があったり、崖地のそばで土砂崩れになった時に埋まる可能性があったりしますよね。その場合、2階に寝ていたから助かったとか、2階に寝ていたから浸からなかったというケースもあるので、そういったデメリットも一部あると思います。

1階の寝室は意外と落ち着くので、考えていただいてもいいのではないかと思い、今日は解説をさせていただきました。先ほど申し上げたデメリットの中でも、設計とかいろんな配慮で十分緩和できるものもありますので、ぜひ参考にしてみてください。

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