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トイレの位置で間取りの自由度は格段に変わる

今回はトイレの位置に
ついてお話をします。

「トイレの位置」と
一口で言っても、
いろんなパターンが
あります。

まずは玄関付近。
玄関を入ってすぐに
トイレがある
というものです。

このパターンには
いい部分もありますが、
良くない部分もあります。

家の中でも
玄関周辺というのは
結構寒い場所になります。

特に性能の高くない家は
切実な問題で
おすすめできません。

2番目はリビング付近。

リビングにいることが
多いのでトイレは近い方が
いいということで
作られるケースです。

リビングからダイレクトに
トイレがあるのを
嫌がる方も
いらっしゃるので、
廊下を隔てたり
壁をつくるケースも
多いです。

3つ目が
サニタリー付近です。

これは西洋的な考え方で
脱ぎ着する場所のそばに
トイレがあると便利
というものです。

この形式は
おすすめですね。

特にお子さんが
小さい時期はトイレ周りで
粗相をしやすいので。

サニタリーと一体にすると
お世話がラクになります。

あるいは
自分が年を取った時に
使いやすくてお世話を
してもらいやすい
というメリットも
あります。

長い年月で考えたら
いい位置だと思います。

4つ目に多いのが
1階、2階問わず
廊下の端につくるケース。

2階の場合は
寝室の近くにつくる
ケースも多いです。

5つ目が階段の下。

階段下は、
デッドスペースに
なりやすので、
ここを上手く活用したい
という考え方ですね。

1つ目の玄関付近と
並んで多いです。

階段は玄関近くに
あることが多いので、
玄関、階段、トイレを
セットにするケースも
多いです。

最後は
浴室と一体にするケース。

独身者のマンションとか
ホテルのシングルの部屋に
よく見られるものです。

ただ、日本人は
浴室の外で体を洗う
習慣があるので、
なんとなく嫌と
思われる方も
いらっしゃいます。

一人で住むとか、
省スペースにしたい時は
悪くないと思います。

1〜6のパターンを通して
思うことがあります。

それは、
トイレというのは
日頃の使い勝手と合わせて
ヒートショックのことも
考えないといけない
ということです。

トイレは家の中でも
寒くなりやすいところに
つくられがちなので、
ヒートショックという
家庭内での事故が
すごく起きやすいです。

僕の父は冬場、
玄関そばのトイレに
入った時に脳出血を
起こしてしまいました。

僕自信の経験も含めて、
トイレは温度差が小さい
ところにしてほしいです。

ヒートショックは
お風呂に入ろうとか、
これから寝ようとか、
寝てる途中で目が覚めて
トイレに行こうという時に
発生することが多いです。

若いときは
想像しにくいですが
長く暮らすことを考えると
トイレが寝室近くに
あることも大事です。

いろいろなパターンを
紹介しましたが、
それぞれ一長一短が
あるのでその辺も踏まえて
トイレの位置を
考えてみてください。

家づくりで、
トイレの位置を忘れてた
という話は結構多いです。

特にプラン初心者だと
なおさらです。

結構いい間取りが
できたと思っても、
トイレの位置を忘れてて
台無しになることも
ありますので
注意してください。

逆に最初から
トイレの位置を
しっかり考えたプランなら
いいものになると思います。

僕がお客様と
打ち合わせしていて
最近、強く
感じることがあります。

それは、みなさん
トイレはこうでなくては、
という思い込みが
あるんですよね。

よくあるのが、
トイレには窓が必要
という考え方。

ほしい気持ちは
僕もよく分かります。

なぜほしいかと言うと、
やっぱりトイレは臭気が
気になるんですよね。

特に僕の母が
分かりやすいです。

昭和1桁の人で、
トイレは汲み取り式で
臭気がするものという
先入観が刷り込まれて
います。

確かに昔は
トイレの真下に
ベースをつくったりして
尿とか糞とかを
溜めていく方式でした。

アンモニア臭は
上にどんどん上がるので
換気しないと
体に悪いから
窓が絶対に必要
という発想なんです。

ですが、最近の家で
水洗トイレじゃない
家なんて
探すほうが難しいです。

戸建ての場合、
トイレには窓がいる、
すなわち、
トイレは家の外壁側に
配置しなければならない
という考えは
強く残っています。

ですが、
現代の家づくりでなら、
かつてのこだわりは
もう要らないんですね。

これから
家づくりをされる方は
外壁側にこだわる
必要はないです。

呪縛を1つ
外してみてください。

そうすると
間取りの作り方と自由度は
格段に上がります。

マンションの間取りを
考えてみてください。
ほとんどのトイレが
外壁に面してないはずです。

マンションの場合は
窓をつくるので
精一杯です。

外壁側に
トイレをつくる必要は
全くないというのが
現代の家づくりです。

その代わり、
トイレをつくるときに
注意してほしいことが
2つあります。

1つは
換気扇を付けること。
センサー付きの換気扇が
いいと思います。

最近の換気扇は
センサーの精度が
上がっていて、
自動で感知して
自動で止まります。

もう1つが
明かり窓を取ること。

外壁に面していない、
かつ、トイレは
閉め切って使う空間なので
真っ暗になりやすいんです。

真っ暗になると
スイッチの位置が
わからなくなります。

居室に面してる
内壁などを使って、
高いところの位置に
明かり窓を
取ってください。

はめ殺しの窓でも
問題ないです。

明かり窓があると
照明をつけなくても
そこまで暗くならないし、
真っ暗で
スイッチがどこにあるか
わからないということは
なくなります。

窮屈な感じも和らぐので
閉所恐怖症の人にも
いいと思います。

センサー付きの
換気扇を取り付ける、
明かり窓をつくる、
この2つを
実践していただくと
外壁に面してない
トイレでも
非常に使い勝手のいい
ものになります。

これもよくある思い込みで
「奥行きは普通
一畳分ぐらい取ります」
というのがありますが、
そこまでの大きさは
必要ないです。

タンクレスのトイレなら
コンパクトなので
ますます奥行きは
必要ありません。

外壁に面してなくていい、
奥行きはそこまで必要ない、
コンパクトなトイレがある、
ということを知っていると、
間取りの自由度は
かなり高くなります。

結果、全体の仕上がりも
良いものになります。

この自由度を得たうえで、
トイレを
寝室に近くするとか、
サニタリー近くする
という形で調整すると
かなり使い勝手が
良くなりますので
ぜひ覚えておいて
ください。

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