テレビが間取りを決める!暮らし方から考えるLDK設計
今回は、私たちが設計していく上で重要なポイントについてお話をしていきます。LDKを設計する上で、すごく重要なアイテムというか、気にしないといけないものがあるんですけど、何だか分かります?「どのお家にもあると思う、ダイニングテーブルとかですか?」「それも大事だけど、設計で苦しむものがあるんです。」それは、このテレビの位置というのが難しくて。最近はテレビの需要も減りつつありますけど、小さいお子様がいらっしゃると、必ず1台はLDKに置かれると思うんです。テレビをどこに置くかで間取りというのも決まってしまうとか、あとはどういう時にテレビを見るかによっても間取りが大体決まってきますので、今日はその辺のポイントについてお話をしたいと思います。よろしくお願いいたします。
テレビのお話になるんですけど、これはお客様によっていろんな見方があります。久保原さんは、例えばテレビは見る?「家に帰ったら、ついてることが多いです。」「どういう時にテレビを見ますか?」「リビングにあるテーブルに座って見てることが多いですね。ご飯を食べた後とか、くつろぐ時とか。」お客様によっては、家族でご飯を食べてる時にテレビを見る方もいます。僕も熱狂的な阪神ファンなので、阪神の中継をしていたら、ご飯を食べながらでも見たいんです。どこか見えるところにつけておきたいんですよね。あとは、奥様とかご主人様がお料理してる時も見ておきたいという方もいらっしゃいます。今回ここのお宅で考えたのが、大体LDKのどこにいてもテレビが見られるということなんです。こっちに来てもらうと、ここがキッチンになります。大体お料理はこういう感じでやられるけど、パッと横を見るとそこにテレビがある。この距離もそんなに遠くないから、しっかりテレビが見れると思うんです。料理ができてご飯を出して、ここに座って家族が団らんしながらテレビが見れる。ご飯を食べ終わったら、今回は畳リビングになってますので、ここでゴローンとくつろぎながらテレビを見ることもできます。だから、こういうふうにテレビが常についているというか、テレビを中心として考えると、この間取りとかテレビまでの距離感が決まってきてしまうんです。案外、テレビを置く場所を何も考えずに他を考えた後で、「じゃあテレビはどこに置くの?リビングのどこでしょう?」となると、「ダイニングから見えない」「キッチンから見えない」と言われるお客様もいらっしゃいますので、日々どういうふうにテレビを見てるかというヒアリングがすごく大事なんです。
今回、私がこだわったのがこの壁掛けです。もちろん見た目というのもあるんだけど、ここのご家族はお子さんが3人の5人家族だから、家族団らんとなるとここに5人いるんです。ちょっとでも広く使いたい。だから、ここにテレビボードを置いてしまうと40cmくらい出てきて、こっちが狭くなるのが嫌だったので、まず壁掛けにしました。あとは、こういうテレビのところだけベニヤを貼って、下を抜けさせることによって狭さを緩和するというか、とても広く見せたいというアレンジです。ここにもあるようにテレビを壁掛けにして、カウンターを置いてます。ここで大事なのが、何を置くかなんです。DVDプレイヤーを置くんだったら、どんなものを持っているかによって、この奥行きが変わってきます。でも、この方はDVDプレイヤーは置かない。その代わり、お子様がSwitchをするということで、今はお子さんがいるご家庭だったらSwitchもあると思うんですけど、こういうふうに置く。あとは他のゲーム機も増えるかもしれないということで、一面にカウンターをつくったんです。
ただ、壁掛けで僕がしたくないのが、こういう下に機器を置いた時に配線が見えることなんです。せっかく壁掛けで綺麗なのに、ここに配線が出ているのはもったいないというか、すごく嫌だなと思って。今回はお客様に聞くと、「Switchは当分メインで使います」ということだったので、Switchを持ってきてここに置いておきます。普通だったら、ここからテレビにつながる線が見えるんだけど、今回はないでしょ。ここを見てもらったら分かるんだけど、こんな感じでSwitchを置く場所を決めて、一回この線を中に入れてるんです。これは手を入れたら入るんです。ここも見えないようになっているだけなので、Switchの線をこの中に入れてます。このまま裏に来ていただくと、ここに小扉があります。さっきのSwitchの線がここまで来ていて、テレビのところからも線をここに持ってこられるので、ここでつないでしまう。コンセントもここにつけておくということをしてあげれば、壁掛けのデメリットである配線問題もクリアすることができるんです。だから今回は、Switchのコンセントの大きさまで調べて、そういうものがちゃんと入る壁厚にしてあげたんです。
すごくスッキリ見えるし、あとはこっちも見てもらったら分かるんだけど、あえて有孔ボードにすることによって、こういうフックが使えます。これもどこでも売ってるようなフックです。こういうものを使ってもらいながら、ご家族の帽子とか、冬場だったら手袋とか、こういうカバンなんかも掛けられる。収納代わりに使えますので、こういうご提案を今回させていただいて、ご採用いただいたという事例です。「すごく機能性の詰まったボードですね。」そうなんです。有孔ボードはそんなに高くないし、使うところによっては収納なんかでもよくやりますけど、本当にいろんなレイアウトができます。だから、ご家族に応じた有孔ボードの使い方が楽しめるんです。そういう面では、ここにあってもいいのかなと思います。その代わり、ここは玄関だから、小綺麗なレイアウトはしてほしいなとは思います。
テレビのお話をさせていただきましたけど、本当にこれを考えるだけで他が決まってくるというくらい重要なんだなということを、この動画を見ていただいた方にも知っていただければと思います。そして、スッキリ見せるためのコツというか、配線をどうするのか、何を使うのか、何を置くのか、それが本当に必要かどうかというところを考えてもらうだけで、この辺のスッキリ感とかレイアウト、デザインも決まってきます。こういう細かいところまで考えられるのも注文住宅ならではですので、しんどい部分もあると思うんですけど、ぜひ楽しんで、ご家族でお話ししていただければと思います。


