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【家づくりと暮らし方】夏の虫対策を考える

今日は、家における夏の虫対策についてお話しします。

そろそろ夏も本格的になってきて、虫のシーズンって感じになってきましたね。最近、いろんなお客様から「虫の対策ってどうしたらいいの?教えてよ!」と言われました。

たしかに家づくり・暮らし方の側面で考えをまとめてみて、お伝えしてもいいのかなと思いましたので、今日もまた小ネタですが解説していきたいと思います。

虫が湧く・虫が入って来る原因っていろいろありますよね。レイヤーがバラバラですけど、3つぐらいあるかなと思います。

まず虫って不思議と家の周りや家の中にゴミがある時、特に梅雨時は生ゴミのようなゴミが溜まっていると結構来ますよね。

それと併せて最悪なのは、湿気が多い場所です。虫だけじゃなくてカビができたりするから嫌ですよね。湿気の多い場所ってどういうところかというと、例えば家の外の水たまりとか、雑草が伸び放題な所とか、落ち葉です。

個人的なことを言うと、うちの家は裏が小学校で春にきれいな桜が咲いてくれます。桜の花弁と言うのでしょうか、あれがすごく落ちるんです。それが吹き溜まりに溜まって、いい感じに虫が好きそうな場所になります。そんなような所です。

それから資源ゴミのダンボールを括って、庭先に置いたりしている家をよく見ます。あれも意外と水を吸うと落ち葉・ゴミと変わらないので、この辺は湿気を溜めないという意味では気にしてほしいと思います。

いきなり脱線して虫対策の話をしますが、虫の付かない草ってあるじゃないですか。ローズマリー・ラベンダーみたいな匂いのあるやつです。ああいうようなものを植えて雑草を凌ぐ、かつ虫除けもするみたいなことも、湿気が多い場所対策の延長に1つあるのかなと思ったりします。

部屋の中の湿気に関しては、除湿機・エアコンとか24時間換気みたいなものでやるしかありません。こういうところを気にしないといけないかなと思ったりします。

3つ目、一番大きいのは虫の侵入路があることです。虫の侵入路とは、窓・網戸の隙間です。最近はほとんどサッシなので隙間は少ないですけど、サッシも長いこと使ってたら歪んだり、特に網戸は歪んだり破れたりほつれたりするじゃないですか。やっぱりこういうのは、交換したり調整したり張り替えたりして塞いでもらわないと、虫は来ます。

実は「虫が来る」と言っている人の多くは、20年前に家を建てたまま網戸は1回もどうもしたことがないという人が多いんです。だから網戸は張り替えましょう。

それから換気扇です。外にシャッター付きみたいな感じになっているやつだったら、プルスイッチなんかが付いていて、開きっぱなしになっているものだからそこから虫が入ることもあります。フィルター付きのフードを取り付けるとか、必ずスイッチを切れるようにすることも必要です。

それから見落としがちなのは、エアコンの水抜きです。ドレンと言うのですが、ドレンの口がそのままのところが多いです。あそこから虫が入るんですよ。ドレンのキャップはホームセンターやネットで探してもらったら売っているので、それをやってもらうだけで対策になります。

虫がそこまでつたってきて、クーラーの中に出現するんです。結構怖くないですよね。だからそれは注意してもらえたらと思います。

あと、誘蛾灯なんて言葉がありますが、外部の照明に虫が寄ってくるということがあるじゃないですか。虫って紫外線に集まって来るらしいので、LEDにすると紫外線が少ないのでちょっとマシになります。

それから、夜に外干しする洗濯物にも虫がつきやすいです。どうしても外に干さなければならないのであれば、これに関しては虫除けグッズか何かをやらないといけません。

このように、ゴミを溜めない、湿気が多い場所を減らす、侵入路を断つということが、暮らす上での虫対策だと思います。

これから家を作る人にオススメなのは、何と言っても高気密・高断熱の家を作ることです。高気密・高断熱の家は気流止めがあったり、気密がちゃんとしていて、ベタ基礎とか防湿コンクリートを打たれていて虫が上がって来にくくなっていることが多いので、非常にオススメではあります。

それからシロアリ除けに防蟻工事をやるのですが、ホウ酸系の防蟻剤にするのもオススメです。ホウ酸ってゴキブリも嫌いじゃないですか。これも有効かなと思います。

今まで言ったのは外から来る虫の話で、家の内側に湧いてくる虫もいるじゃないですか。ダニです。あれってめっちゃ嫌ですよね。

ダニに関しては、普通はちゃんと掃除して埃を取って、お布団を天日に干して対策すると思うのですが、お布団を天日に干してもダニは死にません。日が当たる方向から日の当たらない方向に、ダニが移動するだけです。コイツを退治するのは、薬か温度しかありません。太陽の温度ぐらいじゃ死なないんです。

「乾太くん」みたいに、50℃以上になるような強烈な乾燥機の中に入れれば、一瞬でコロッといきます。乾太くんがあるとダニも他のいろんなものも退治してくれるし、カラッと乾いて家の中のジメジメも減ると思うので、これは非常にいいです。

あとはさっきの1番の話になりますが、網戸を張り替えることは大事です。大体20メッシュとかの網目の単位で、広めのやつが普通は付いています。これを24メッシュと言ってもうちょっと狭いやつにすると、かなり蚊とかも入りにくくなります。

でも小さいハエみたいなのがいるじゃないですか。いじましく飛ぶやつ。ああいうのは入ります。なのでそういう土地柄だったら、30メッシュもいいかもしれません。

ただ欠点があって、目が詰まっている分だけ風通しが悪くなります。そのトレードオフで選んでもらって、網戸の網を張り替えるというのもひとつの手だと思います。

最後に、網戸が破れてないんだったら、張り替えるのではなく薬剤を振るという方法もあります。今日はまだ紹介していませんでしたが、カメムシっているじゃないですか。触ったらすごく臭いやつ。アイツが大量に湧く所が時々あるんです。

カメムシ用スプレーというのが市販されているので、網戸に振っておくと寄せ付けないらしいです。僕はあまりカメムシで困ったことはありませんが、友人が「めっちゃ効果あった」と手柄を自慢していました。「カメムシ嫌だな」と思っている人がいたら、カメムシ対策の網戸スプレーを試してもらったらいいかなと思います。

今日は工務店のオヤジというよりは、薬剤師のような心境で解説しました。虫にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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