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節句人形やクリスマスツリーをしまう場所

今日のテーマは、雛人形や五月人形、クリスマスツリーなど季節物の収納についてです。これは私の動画を見ていただいた方から、ご質問をいただきました。どんなところにしまったらいいか困りますよね。この収納について僕なりの解説をしていきたいと思います。

僕のスケッチを見てください。節句人形とかクリスマスツリーって、子どもの頃の思い出と、結婚して自分が所帯持った時の思い出のがあります。どちらも心に残ってます。僕のクリスマスツリーの原体験は、親父が酔った勢いで巨大なクリスマスツリーを買ってきたときですね。その時は「なんでクリスマスツリー買ってきたんだろう?」って思いました。忘年会の帰りとかだったのかもしれないですね。大きなクリスマスツリーだったので「どこに置くねん」なんて思ったりもしたのですが、クリスマスが近づいたら毎年出して、一番下の弟と一緒に飾り付けしてました。楽しい時間でね、僕にとって得難いものでした。

同じくですね、自分が大人になって娘ができて、「これはええもんやなぁ」と思ったものがあるんです。それが雛人形です。僕は男兄弟3人で育ったので、家に人形なんか無かったんですよ。親父が何回も引っ越ししたのもあって、節句人形を飾るという習慣はなかったんですね。子どものときは飾る習慣がないことに、特に何も思っていませんでした。ですが、娘ができてからですね、妻のご両親からお祝いで雛人形をいただいたんです。お義父さん、お義母さん、おそらく奮発してくれてね、立派な何段飾りというものを贈ってくださいましたし、親戚のおばちゃんたちもいちまさんってお人形さんをくださいました。

僕はそれまで雛人形なんて眺めたことなかったんですよ。でも、もらった雛人形を並べて、ひなあられとか菱餅も飾るとね、娘たちがすっごく喜ぶんですよ。その姿を見て雛人形を見て、自分はお酒を飲みながらいい気分になる楽しさもあって、「ほんまにええなぁ。節句人形ってすごいええもんなんやなぁ」って。「おじいちゃん、おばあちゃんからの孫にむけてのお祝いやし、自分も娘授かってほんまよかったなぁ」って思いました。僕は日本人として、この先もできたら続いていってほしいなと思うものなんですよね。

一方で節句人形とかクリスマスツリーって、嵩(かさ)がありますよね。なので置くところに困るというのは、僕も本当に経験しました。家づくりというのは限られた面積の中で進めていきますよね。だから、どういう風に考えたらいいかというと、僕の家では階段まわりを活用しました。(絵を見てください)うちの家にはUの字階段があって、この階段上がったところに奥行きのある押入れを作りました。奥行きがある収納って、普通は「奥の物が取りにくいじゃん」となって失敗設計なんて言われることもあります。

ただ、今回の節句人形とかクリスマスツリーをしまうのには有りだと思います。うちの家は、ここに雛人形を押し込んでいます。あとは扇風機とかも置いていますね。雛人形の手前には、普段よく使うもの(掃除機など)を置いています。こうすると年に1回雛人形出す時は、手前のものを一度出して、奥から引っ張り出す形になります。僕はよく「一般的に奥行きが深すぎる収納は、あまりよくないですよ」と言っていますが、こういった季節物を収納するときはいいと思います。

「そういう収納があるのは分かったけれど、間取りが上手く組めない」というときは、普通の押入れを2段にして使うんです。入口は200mmで浅いほどいいです。普段は本とか小物を置くための収納に使うんですが、その奥に雛人形とか節句人形を入れる形にするんですね。「この収納ならできる」という家は結構あると思います。

予算が許すなら、一番いいのは小屋裏収納です。ただ小屋裏収納には気をつけてほしいポイントがあります。まず1つが屋根断熱です。小屋裏に季節物をしまうなら、屋根断熱をしっかりしておいてください。人形ってデリケートな物なので、普通の断熱しかしていないような小屋裏だと、夏は温度が上がって傷める原因になります。2つ目が、小屋裏収納へ行くときの手段。折りたたみ式のハシゴをイメージされる方が多いですが、固定階段のほうが良いです。ハシゴだと女性が登ったり、あるいは年を取ったときに登るのが大変になります。怪我のもとになる可能性もあるので。固定階段はハシゴに比べてコストがかかりますが、できるなら階段を選んでください。

色々あると思うけど大枠は、シンプルな奥行きにするか800mmの奥行きで区切る。これはひょっとしたら家具との複合みたいにしないとうまくいかないかもしれへんし、造作でバラバラにできる棚みたいにせなアカンかもしれません。ここは大工さんとか工務店の方に相談してみてください。こんな感じの回答で、質問者の方いかがでしょうか。

僕が思うに家って、絶対に2つの要素があります。1つがハレの日、もう1つが普段のケって言われてるもの。ハレとケっていう言葉がありますよね。家づくりではハレの時の設えを考えるのも醍醐味だと思います。おっさんの戯言と思われるかもしれませんが、やはり一生代え難い思い出になるものなので、こんなことも頭に入れていただいて家づくりしていただくと楽しくなります。ぜひ参考にしてみてください。

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