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松尾式太陽光発電のシミュレーションをやってみた

今日のテーマは「太陽光発電を載せるべきかどうか」です。森下が思う、今の時点の結論を出したいと思います。

私の建築の設計に関する師匠は松尾和也先生です。私ごときが言うまでもなく、松尾先生はYouTubeで様々な家づくりの情報を発信されていて、その中でもすごく人気のある動画に「都道府県別リスク込みでも得する太陽光発電の選択法と運用法」というものがあります。

▼都道府県別リスク込みでも得する太陽光発電の選択法と運用法
https://youtu.be/wF2MrMN31Tc

この動画に出てくる松尾式の太陽光発電のシミュレーションを、僕も遅まきながらやってみました。自分で手を動かしてみて、改めて納得したことがありましたので、そのことをお話ししたいと思います。

僕のスケッチを見てください。
松尾先生のYouTube動画は本当にすごいです。
一般の方で「ずぼらな家づくり」というブログを展開されている方がいらっしゃって、その方が2021年10月8日号で『自分で納得して決めるための太陽光搭載シミュレーションツールを共有します』ということで、太陽光搭載の損益をシミュレーションするツールをスプレッドシートで作られています。

これは松尾先生のYouTubeの動画に触発されてつくられたのだと思います。数字に強い凄い方です。このスプレッドシートを僕も早速使ってみました。

▼自分で納得して決めるための太陽光搭載シミュレーションツールを共有します
https://zuborahouse.hatenablog.com/entry/20211008/1633678414

まずはサイトにアクセスして、スプレッドシートを開きます。ありがたいことにダウンロードして、Excelなどのシート形式で読み込むことができます。
僕もがExcelの形式でダウンロードしたのが、画面に映し出したものになります。

最初にシミュレーションの条件を入力するところから始めていきます。
これから自分が太陽光を買うとすると、まず何kWぐらいの太陽光発電を買うのかを決めます。その数値を入れていきますね。

僕のシートでは、搭載パネルを5kW分搭載するので5kWと入れています。
太陽光は大体kWあたり○円という単価で目星を付けることが多いです。みなさん、太陽光発電の見積もりをもらっていると思うので、その見積もりをもとに入力してみてください。

例えば5kWのプランだったら「見積もりの価格÷5」をすれば1kWあたりの搭載単価が出てきます。
今回の25万円/kWというのは、高過ぎないし安過ぎることもない金額です。これはみなさん入手しやすい金額だろうと思うので、ざっくり25万円と入れておきました。

1kWあたりの年間発電量というのがあります。
松尾先生から「太陽光1kWに対して1200kWhぐらい見ておいたらいいですよ」と教えていただきました。ただ、これは都道府県によってバラツキがあります。
それぞれの数値についてはシートの中にある「都道府県別発電量計算シート」をみてください。僕は兵庫県に住んでいるので、1279kWになります。これを先ほどの表に入力します。

自家消費割合30%というのは、人によって幅があると思います。発電したものの比率で大体30%を自家で使うということです。気になる場合は少なめにしたり、多めにしてもいいと思います。

「ずぼらな家づくり」のブログの方が、定期点検も費用がいると言えば要るというのをおっしゃっていますので、4年に1回 3万円ぐらいの点検費用を表に入れています。横のセルに出ている2.8万円というのは1つの例です。くわしく知りたい方は業者さんに聞いてみてください。

パワコン交換費は、20年に1回替える想定で、全国平均は20万9千円だそうです。僕は高めにして25万円と入れてみました。

今年のFITの買取金額が19円。10年後には8円になるということで、シートがつくられた2021年から変わっています。なので、この2つの数値は現状の金額を入れてみました。

この項目の下に、1kWあたり自家消費分の価格で電気代を入れます。
少しわかりにくいと思いますが、シート内にある「各契約に基づく電気料金計算シート」をクリックすると出てきます。平日6時から18時の単価の算出方法がかかれています。

関西電力管轄でオール電化となると、「はぴeタイムR」というのが普通になります。これで進めていくと、28.96円という時間帯と22.89円という時間帯があります。それぞれが6時から18時の間で、8時間と4時間あるんですね。これも各電力会社によって時間帯の単価は変わります。なのでみなさんの使う電力会社に置き換えて数値を入れてください。関電の場合、入力すると平均単価が26.936…円と出てきます。

休日価格の項目もあります。関電の「はぴeタイムR」のホームページを見る限りは、平日と休日とで差がないので同じ価格を入れました。大体26.93円ということがわかります。
今度は入力シートに戻って、切り上げて27円を入れました。

「発電量の低下」というのは、太陽光のパネルは年々発電の効率が下がってくるというので、0.79という数値がデフォルトで入っています。0.79というのは厳しめの数値です。

その下には「賦課金単価の上昇」というのがあります。
松尾先生は電気代が年に3%ぐらい上がるよということをおっしゃっていますが、このブログの方は調べたらエビデンスが発見できなかったので、この項目を作られています。

いわゆる賦課金で、太陽光発電の負担を、太陽光発電してない人に課すという、ものすごい料金の請求の仕方があります。これが上昇する、かつ年に13%という実績で出ているので13と入れていただくといいです。2022年現在の賦課金が3.36円なので、この数値も入れています。
これを入れるとあっという間にシミュレーション結果が出ます。

1〜10年目の利益・11〜20年目の利益がこれくらいで、あとは総費用とかも全部入れていくと、9.1年で初期投資が回収できますよというのが出てきます。辛めのシミュレーションです。さらに20年の差し引き利益は119.4万円と出てきます。

その横には発電量がどんどん減っていくよとか、賦課金がこんな風に上がっていくよ、電力代もこんな感じで上がっていくよ、というシミュレーションがあります。売電の利益・自家消費の利益ということで、総合利益という形で出てきます。

最初はとっつきにくいですが、よく見るとシミュレーションの意味がわかります。
実際にやってみると「自分が選択する太陽光発電ってこういう風になっていくんだ」というのがよくわかります。

一方でこのシートを見て「太陽光発電って最後に捨てますよね?その時の排気量を議論してないよ」という声があがることがあります。なので、そのときの金額も考えてみました。
太陽光発電を仮に20年持つとします。実際はもっと持ちますが厳しめに見ますね。大体5kWの処分費で30万円もあったらできると思います。

太陽光発電のモジュールって、ガラスとアルミのフレーム、発電するところのシートでできていて、意外と再生がきく物ばかりで構成されています。なので20年後もあまり処分費用はいらないと思っています。

職人さんが外して、クレーンで降ろして、ダンプとかで積んで廃棄してもらうのは20年後でも30万円もあったら可能かなというのが、工務店オヤジの目線での感覚です。
高騰するかわからないですが、多分20年後には太陽光発電のリサイクルというのが出ていると思うので大体この辺のコストで収れんするんじゃないかなというのが僕の見立てです。

もっと厳しくみておきたい人は50万円とか100万円にしていただければと思いますが、さすがに100万円もいらないと思います。30万円だとしても差し引き89.4万円、100万円だとしても19.4万円なので、どっちにしろプラスになるというシミュレーションができます。

ずぼらな家づくりさんのシートはありがたいことに、無料でダウンロードできます。なので、みなさんも使ってみてください。太陽光発電を載せても安心だなということがわかると思います。

僕がこのことをYouTubeの動画にしようと思ったのはロシアの戦争が始まったからです。(※この動画は2022年3月に収録しています。)
僕もこの歳になるまで戦争なんて知らなかったです。この状況になって非常に思ったことがあります。

ロシアは石油の生産国なので、間違いなくエネルギー危機、エネルギーの争奪戦が起こります。中国・アメリカは経済が大きくなっていきますが、相対的に見て日本はどんどん国力が下がっていきます。そうすると、やはり力の強い国は資源を押さえていきます。アメリカは石油の自給率100%です。サウジアラビアやロシアが何と言おうがへっちゃらです。

となると、残りの国での取り合いが激しくなっていきます。ロシアや中国に対抗して日本が石油を買えるのかということになります。なので自家発電ができるようにしておくことは、長い目で見たときにも重要だなと思います。

エネルギー危機になったら電気代が暴騰する可能性もあります。
となると、自分の家で太陽光発電をすることは、10年先までのある程度の電気代を現価格でフィックスするという効能があります。

僕は為替予約の個人版みたいなものだなと思っています。
個人では為替予約とか先物の予約なんかはできないです。でも、自分の家での太陽光発電なら個人でもやれる余地があります。何よりこうすることで、先物予約ができるようなものも含めて損か得かということもわかります。

さらに重要なことがあります。僕は計算が苦手な人間ですが、今回偉い先生とか数字に強い方が作られたツールを利用して、自分なりに頭を使って光熱費のマネジメントのまねごとをしてみました。

今、住宅ローンを借りられた人はローン控除があるので、借りた年の最初の時は確定申告をする必要があります。これまでいろんなお客さんをお手伝いしてきましたが、このときに生まれて初めて確定申告をする方が結構いらっしゃいます。

確定申告をやって何がわかるかと言うと「あぁ俺ってこんなにたくさん税金とか社会保険を取られているんだ」ということがわかります。

これからはシミュレーションみたいなものを通じて自分でマネジメントする習慣がないと、世情が変わった時に、我が身や自分の家族を守ることができなくなると思います。

シミュレーションする習慣ができて、そのときどきのニュースで、今回のシートの変数を入力しなおすようになれば、「こういう対処をしないといけない」と決めたり、「自分の選択は正しかった」「もっとこうした方が良かった」という判断もできるようになります。

これからの時代に家づくりをして家族を守ったり、生き抜いていくには、そうやってシミュレーションして見通しを立てたり選択を振り返ることが大事だと強く思いました。

この動画をご覧いただいているみなさんには、ぜひ松尾先生の動画を観直していただいて、ずぼらな家づくりさんがつくられたシミュレーションも自分なりに触ってみて、マネジメントの入口を体験していただければと思います。すごく素晴らしいことですので、ぜひ取り組んでみてください。

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