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家づくりのコストを左右する6つの要素

今日は建築のコストを左右する、大きな要素について解説をします。
予算が決まっている中で、お金を掛けるべきところと抑えるところを見極めるのに活用していただけたらと思います。

1つは面積です。
当たり前の内容だとは思いますが、やはり金額を一番左右します。正比例する、とまでは言いませんが、小さい家よりも大きい家が高いですよね。

お客様とのお打ち合わせで「どんなお家ご希望されますか?」という話をすると、広さにこだわる方もいらっしゃいます。あらゆることを考えた結果、広い家を希望されていらっしゃるならいいのですが、中には「実家が40坪あったから」「今の家が狭いから」といった理由で広さにこだわり過ぎている方もいらっしゃいます。
その場合は、広さを求めすぎるあまり、コストが膨らんで苦しむということがあります。

なのでコストを抑えたいと思ったら、家はコンパクトにしていくことが基本になります。

別の動画でも解説しましたが、最近は廊下のない家を好まれる方が増えています。それは余計な面積が減って、コスト削減につながったりと、いろいろ効率がいいからなんですよね。

面積は建てるコストをコントロールする上で、すごく大きな要素なので、自分達はどういう家に住みたいかというのを、しっかり考えていただけたらと思います。

2つ目は家の性能です。
「性能」と言うと耐震性能とか、いろいろなものがありますが、今回僕が言うのは温熱性能のことです。断熱や気密のことです。

家の温熱性能を一番左右するのは窓です。そこそこ良い性能のものを選ばないと、家の性能はガタッと落ちてしまいます。

窓は値段が安いのも高いのも、見た目は同じように見えます。なので「安い方でいいかな」となりがちですが、性能はしっかりチェックしてください。優先順位を高く持ってほしいです。

屋根の断熱性能も重要です。
これまでの住宅業界は、なぜか壁に関する性能は強くアピールしてきました。ダブル断熱とか外断熱とか、あるいは「こんな断熱材使ってます」とか。でも壁より屋根の断熱性能のほうが重要です。

限られた予算の中で、性能の高い家を建てようと思ったら、窓・屋根・壁の順番に投資をしてください。

ここでは床のことも書いてますが、これは床と言うより気密のことを指します。
特に鉄骨系の住宅を手掛けるハウスメーカーさんだと、気密に関して説明を端折るというケースが今でも多いです。
でも、家の気密は、冬や夏の室温や体感値を大きく左右します。

気密のことをきっちりやるとコストは上がります。でも、しっかり行った家とそうでない家とでは住み心地が全く違います。
例えば断熱材の厚みやスペックが一緒だとしても、C値=1以下の家とC値=2の家は、別次元と思っていいくらい違います。

3つ目にやっと間取りが出てきます。
コストが一番かからないのは総2階の家です。1階と2階のシルエットが揃ってて、箱のようになっている家ですね。
なぜ安いかというと、延べ床面積に対して基礎が半分、屋根が半分となるので、効率がいいんです。

でも、総2階でもコストが上がる家があります。それは間崩れしてる家です。住宅業界では「ノリが悪い」「ノリが良い」という言い方をします。

2階の間仕切りの下に、1階の間仕切りがある構成の家は安く建てられます。構造的にも安定します。

でも「2階の部屋をもっと自由に使いたい」となると、ここの部分の受ける梁とかを丈夫なもの、採寸の大きなものにしないと、強度が出なくなります。

上手いこと、こういう間取りになれば最低限の梁で、十分な強度が出ます。これはノリが良くてコストも下がります。

4つ目が下屋の有無です。
先程、総2階の家が一番安いと言いました。でも間取りによっては、下屋の有無がコストを左右します。

ここからはデザインの話になります。
最近、若い方でキューブ型の家や軒(のき)ゼロの家を好まれる方がいます。こういう家はシルエットがすっきりしているので、かっこいいとおっしゃる方が多いですね。

でもキューブ型の家や軒ゼロの家というのは、一定の性能を出すのに、雨漏り除けの水切や通気のための金物が必要になります。ここにお金を掛けないと、いい家にはなりません。

キューブ型の家を選ばれるのはいいと思います。
でも、こうした家を選んだのに、金額が安いとしたら何かがおかしいと僕は個人的に思います。雨漏りの対策や通気のことまで、しっかり考えているのか、よく聞いた方がいいです。

5つ目が素材です。
床に貼るフロアには、無垢材とカラーフロアがあります。
カラーフロアは「合板」とも言われていて、断面図にすると、こうした違いがあります。

カラーフロアは樹脂でもナラでもヒノキでも、どんな種類のものでも、こうなります。大体1mmですが、厚いと3mmのものとかがあります。

カラーフロアは無垢材と比べて狂いが少ないです。でも経年劣化に関しては差があります。
10年〜20年は、そこまで大きくないです。でも20年くらい経つとカラーフロアは表面がボロボロになります。特に南側の窓のそばフロアは、表面のウレタン樹脂が紫外線の影響を受けて傷みがひどくなりがちです。

無垢材は曲がりや狂い、割れといった要素もあります。値段も一般的にはカラーフロアと比べて高いです。
でも長い期間、持ちます。風合いもいいですね。そうした良さも含めて、高めの金額になっている、ということも知っておいてください。

そして6つ目が、施工を担当される会社さんのビジネスモデルです。
施工会社さんの成り立ちによって、コストの構造というのは大きく変わります。

例えば販売価格。この内訳には、家を作るための材料代とか職人さんに払う手間賃など、絶対に発生するものがあります。

でも全国に支店があって大規模な工場を持っている会社だと、ここに販売経費や広告費、支店経費や営業の人に払う歩合も含まれています。なので、大きく変わるんですね。

僕は昔ハウスメーカーに勤めてたことがあります。
大手ハウスメーカーはプレハブ住宅、つまり工業化住宅を扱っています。
一般的に、大量生産されたもの=安いというイメージがありますが、工業化住宅に関しては逆です。大量に作っているのに高いです。

その理由には、販売経費というものもあると思います。今や誰もが知ってる事実ですよね。
「大きい会社は安心。これは保険料みたいなものだ。」という風に価値判断することもできます。でも、その金額は大きなウエイトがあるということだけ、頭に置いといてください。

では、小さい会社ならコスト的に有利かと言うと、仕入れの面では厳しいところがあります。年間に1万個買う会社と、年間に5個しか買わない会社とでは、仕入れの仕切りが違います。

ただ僕の経験的に、年間20棟ぐらいのお家を作ってる会社さんなら、仕入れに関しても、
ある程度は頑張れます。大手ほどではありませんが、極端な仕入れの差は薄まってくるはずです。

繰り返しになりますが、コストに施工会社のビジネスモデルというのは大きく左右するということを、頭に置いといてください。

今回、建築コストは6つの要素で決まるということを話しましたが、コストには2つの種類があります。

1つ目は建物代金。イニシャルコストというものです。
2つ目は住んでからかかる費用。ランニングコストというのがあります。

今日の話では、この2種類を一緒にして話したところもあるので、最後に補足させてください。

家の性能を良くすれば、イニシャルコストは上がります。でもランニングコストは下がります。例えば光熱費なんかが当てはまります。

家の素材に関しては、自然素材を使ったらイニシャルコストは上がります。
でも、良い風合いが長く続くのでランニングコストは下がってきます。

建築コストを決めるというのは、6つの要素を考えながら、トータルコストを自分たちが一番納得できるところに収れんさせていく、ということです。
「トータルコスト=イニシャルコスト+ランニングコスト」の視点も交えながら、6つの要素を整理して、自分たちに合うものを選んでいただくと、お金の見通しが立ってきます。

ぜひ参考にしてみてください。

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