11月ということで今年もあとわずか、気の早い方は年末の準備という方もおられると思います。「大掃除でスッキリしよう!でも、なんでうちの家はこんなに散らかっているのか?」そんな悩みをお持ちの方も多いことでしょう。
さて、ここで重要な質問です。片付けが楽に出来て、いつも心地良く暮らせる家とは、どんな家でしょうか?「大きな収納がたっぷりある家!」たいていの方がそう答えます。住宅営業をするプロの担当者も、そう言う方が多いので無理もありません。
けれど、収納がたっぷりあっても「片付かない家」はたくさんあります。大きな納戸やウォークインクローゼットに、あれもこれもと詰め込んで、「これでリビングや寝室もすっきり!」と喜んだのも束の間、はっと気づくと元のごちゃごちゃした状態に逆戻り。いったいなぜ、そうなってしまうのでしょうか? その答えはかんたんです。
それは、「必要な場所(適所)に相応しい収納(適材)をつくらなかったから」です。 たとえば2階に大きな納戸があって、掃除道具を置くようしたケース。いちいち取りに行くのが面倒なので、そのうち廊下の隅に置いたりすることがあります。掃除道具は、リビングやサニタリーなど頻繁に掃除する場所のそばにあるのが合理的。置きたくても、置く場所がないとキレイを維持できません。
またある先生は、「そもそも物が多すぎるのが片付かない原因。断捨離すれば、心も体もすっきり」と言われます。でもね、四六時中物が増えないように、心をルールで縛るのは、かなり忍耐が要ります。特別強い精神力がないと、物の少ない生活は維持できないから、現実は無理なのです。
前置きが長くなりました。これから「片付けやすい家ってなんだ?」について、掘り下げてみたいと思います。今回は、「玄関」がテーマ。 皆さん玄関でどんなことしていますか?
① 接客(お客さまの対応)
② 宅急便の受け取り
③ コートやダウンジャケットを脱ぎ着する。
④ ゴルフバックや釣りの道具の持ち出しや持ち込み。
⑤ 赤ちゃんがいる人は、ベビーカー置く。
靴類の収納はもちろんですが、玄関はそれ以外にも、なにかと物を置きたくなる場所です。イメージとしては運送屋さんの倉庫、一時置きしたり保管したりするスペースが玄関にあると、家はかなり片付きやすくなります。場合によってはリビングを少し削っても、玄関のスペースを確保する。どうでしょうか?
次回は、「押し入れ」をネタに、「片付く家」を考えますねー