2017年になり、もうすぐ1ヶ月経とうとしています。
昨日は、東京へ日帰り出張でした。
その中でのお話。
住宅ローン金利の動向の話になったのですが、
一説には年内で金利が1%ほど上昇していき、
2020年には金利が4%の時代になろうとしていますとのこと。
「えっ?」と思いつつ、
帰りの新幹線でネットを見てたら
政府は2020年に長期金利を3.4%まで上げるという記事がありました。
その反面、他の方は2020年までは
金利は上がっても0.5%しかあがらないと言われていたりします。
私達ですら「どうなるんだろう?」と思うわけで、
みなさんはもっと「どうなるんだろう?」と思われますよね?
ちなみにここ最近の金利を参考にして
金利を1.1%と仮定したとき
2500万円を35年返済で借りたら月々 71,742円となりますが、
これが上記のような3.4%になって
2500万円を35年返済で借りたら月々101,879円となります。
35年で返済したら
月々差額30,137円×12ヶ月×35年=12,657,540円多く払うわけです。
改めて、ビックリします!
「そんな急激に金利はあがらないでしょう!」と
ツッコまれそうですが、こればっかりは何ともいえないのです。
「こうなるだろう!」と言い切ってみたとて
結局、無責任なことしか言えないので、本当に難しいものです。
脅しでもなく聞いてほしいですが、
過去の歴史の中では、金利が短い期間の中で急激にあがったときもあるのです。
例えば、
1987年 6月 3.7%だった金利が
1987年10月 6.446%になりました。
約4ヶ月で2.7%も金利が上がったのです。
バブルと言われた時期
1988年12月 4.6%だった金利は
1990年 9月 8.105%(!)まで上がりました。
1年9ヶ月で金利が3.5%も上がったときもあるのです。
10数年前でも
3ヶ月ほどで金利は1.2%あがったときもありますので、
本当どうなるかわからないものです。
「それはタイミング次第でどうにかできるのでは?」と思われる人もいるでしょうが、
土地からお探しの方がそのタイミングのいいときに
希望の土地に出逢えるかどうかはわかりません。
何より、住宅ローンの金利は
住宅ローン申込の時の金利でも
建物や土地の契約をしたときの金利でもなく
家が完成して住宅ローンが融資実行されるときの金利が適用になるので
そんなに都合よくタイミングをはかれるものでもありません。
延期になったので忘れてしまいそうになりますが、
消費税も2019年10月1日に10%になる予定です。
(消費税を据え置きする経過措置がおそらく
半年前の2019年3月31日になるとしても
あと2年ほどの期間となります。)
金利も消費税増税も最終的にどうなるかはわかりません。
また、家づくりはそんな周りの環境だけでなく
自分の年齢や家族構成、なんらかのタイミングによっても時期は決まるわけで、
金利が今こうだから今が一番いいというのも言い切れません。
「今すぐ」でなくても3年後くらいまでに家づくりをお考えならば、
こうした「環境」として、いい時期かどうかは
改めて、きちんと確認しながら家づくりをしてほしいと思います。
最近、金利が安すぎる時期が長すぎて、
私もちょっと環境面に関して安心していましたが、
やっぱり金利に関しては、
いつも動向に注意していかないといけないと再確認しました。
「金利はどんどん上がる。」という人もいます。
「そんな急激にあがるわけがない。」という人もいます。
答えは誰もわかりません。
ボブ・ディラン風に言えば「答えは風の中」といったところでしょうか?
でも、その「風」は今も吹いているわけです。
自分の都合だけで家づくりの時期を検討するのではなく、
その「風」にあたりながら家族でよく話し合って決めてください。
その中でわからないことがあれば
私たちでよければ、いつでもお声がけください。
我々のモットーは
「家づくりにおいての正しい知識、情報をお伝えする。」です。
我々にとって都合のいい偏った知識、情報でなく
皆様にとって意味のあるアドバイスをさせて頂きます。