最近、家づくりをされる方で
土地を親御さんから提供して頂いたり、
住宅資金の援助を受けられる方が増えてきたように思います。
来年4月の消費税増税にあわせて
「住宅取得等資金の特例」が拡充されるので
どのタイミングがいいのかの判断がやや難しくなります。
例えば、長期優良住宅といったような「良質な住宅」の場合は
非課税枠は現行ならば1200万円です。
(一般住宅は700万円なのでご注意ください。)
これが消費税が10%適用になる時期には3000万円まで認められます。
(期間は2016年10月~2017年9月の1年間です。
次の1年間は1500万円。その次の1年間は1200万円となります。)
消費税増税と
贈与税の軽減を比べたらどっちが得かは
贈与の金額によって変わります。
例えば、1500万円の贈与を受けるとします。
消費税10%適用の人が建てたら
非課税枠は3000万円なので贈与税は0円です。
でも、消費税8%適用の人が建てたら
非課税枠は1200万円で、
これに暦年課税非課税枠の110万円を加算した
1200万円+110万円の1310万円までが非課税となります。
このとき、贈与税は差額の190万円にかかってきます。
控除後の課税金額200万円以下の方の税率は10%なので、
190万円×10%=19万円の贈与税がかかってきます。
この贈与税19万円と
消費税増税2%分のどっちが得かを考えれば
1500万円の贈与税を受ける方は
増税前がいいのか
増税後がいいのかの目安ができます。
一概には言えませんが、
こうした様々な特例も考慮して検討されることも
家づくりのタイミングには大切です。
ご参考ください。