現在の日本の
高校進学率は98%、
大学進学率は54%になるそうです。
なので多くの子育て世帯は、計画的な教育資金の準備が必要となっています。
よって、学資保険やこども保険に加入される方も多いことでしょう。
(ちなみに学資保険、こども保険と2つの言い方がありますが、
学資保険はソニー生命さんやかんぽ生命さんなどの特定の保険会社の商品名のため、
保険の種類としては、こども保険 というほうが正しいのは豆知識(笑)。)
この保険は、将来の教育資金の準備を目的として加入する貯蓄型の生命保険です。
支払う保険料の総額に対して、将来受け取ることのできる金額(満期保険金+祝い金)の割合を
「返戻率」と言います。
返戻率 = (祝金+満期保険金) ÷ 払込保険料 × 100
これが100%であれば支払った保険と受け取る保険金は同額となりますが、
多くのこども保険は手厚い医療保険や死亡保障がついていたりして
返戻率95%など 元本割れしているものが多いです。
実際の加入者の約70%ほどとも言われます。
医療保険や育英年金などがあり魅力的かもしれませんが、
本来の目的である将来の教育資金を貯蓄するということができていなかったりします。
実際、子どもの医療助成制度は地方自治体でかなり整っていることも多く、
万が一のときは世帯主の生命保険でカバーできることも少なくありません。
出産や進学、転職など急に大きなお金が必要になったときに
こども保険を途中解約して積立金を受け取ろうとしても損が出てしまうことも多いのです。
そうなると、銀行預金で貯蓄をするほうが確実だったりします。
かといって貯蓄が苦手な人もいるわけで
その場合はこども保険は有効な教育資金準備方法とも言えます。
ですが、その際には
貯蓄性の高いこども保険に加入すること や
急に大きなお金が必要になったときなど
貯金、預金など貯蓄に十分な余裕があるあるということも踏まえて
検討して頂きたく思います。
そうしていくにも
人生における様々な優先順位を明確にしていくことが大事です。
家づくりだけに限らず、
人生設計においては大切な確認事項の一つですので是非、ご確認くださいね。