「満月の夕」
風が吹く港の方から
焼け跡を包むようにおどす風
悲しくて全てを笑う
乾く冬の夕
夕暮れが悲しみの街を包む
見渡すながめに言葉もなく
行くあてのない怒りだけが
胸をあつくする
声のない叫びは煙となり
風に吹かれ空へと舞い上がる
言葉にいったい何の意味がある
乾く冬の夕
ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て 命で笑え 満月の夕
絶え間なくつき動かされて
誰もが時代に走らされた
すべてを失くした人はどこへ
行けばいいのだろう
それでも人はまた 汗を流し
何度でも出会いと別れを繰り返し
過ぎた日々の痛みを胸に
いつか見た夢を目指すだろう
ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て 命で笑え 満月の夕
ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て 命で笑え 満月の夕
作詞・作曲:山口 洋・中川 敬
毎年、1月17日に紹介させて頂いている曲です。
私の大好きなミュージシャン
HEATWAVEの山口洋さんが歌っているバージョンの歌詞です。
阪神・淡路大震災から20年。
当時、大学生だった私もすっかりおっさんになりました。
あの震災がまるで嘘や夢だったかのように
神戸は姿をもどし復興しました。
でも、心や体が傷ついた人を思うと癒えたわけでもありません。
福島の震災もですが、
復興へ向け頑張られている人が多数いらっしゃいます。
心からの敬意とエールをお送りしたいと思います。
ちなみに今晩23時15分~
NHKで「満月の夕 震災が紡いだ歌の20年」という番組がします。
作者の中川敬さんと山口洋さんが歌われるようです。
よかったら是非、観て頂ければと思います。
10年前、体を壊したときにも思いました。
4年前、親友を亡くしたときも思いました。
今、ガンと戦っている親友とメールをやり取りしてるときも思いました。
そして、家に帰るたびに
「父ちゃん!」と娘が走ってきてくれて抱きしめるときにも思います。
人生いろいろありますが、
こうして「解き放て 命で笑え」る人生を過ごせていること
心から感謝します。