「一事が万事」
わずか一つの物事から、他のすべてのことを推し量ることができる。
一つの小さな事柄の調子が他のすべての場合に現れる。(大辞泉より)
先週、東海テレビが岩手県産のお米「ひとめぼれ」の当選者名として
「怪しいお米セシウムさん」など、不適切な表現をしたテロップを流す事件がありました。
東海テレビの回答は
「テロップ制作担当者が当選者が決定される前に
作成したリハーサル用の仮テロップが、
操作ミスで送出されたため」としたそうですが、
その時点で不謹慎極まりないわけです。
その担当者がこういうテロップを作ったこともですが、
それを仮でも使用していいと思った人も
それを見て異を唱えなかった人も
これに携わった人全てが非難されても仕方ないです。
組織やチームは99人が「善」でも
1人が「悪」がいればその評価は「悪」になります。
まさに「一事が万事」なわけです。
私たちは人間ですからミスはします。
そのミスは繰り返さないことが前提としても
完璧でい続けることは無理です。
でも、嘘は言ってはいけません。
正義の心は失ってはいけないと思うのです。
使い古された言葉ですが
「正義」や「誠意」といったことは
関わる全員が分かち合えなければこうしたことは起き続けます。
そこの部分は真摯な気持ちで受け止めてやっていかねばいけません。
問題が起きてから責任をとるのも大事かもしれませんが、
そういった問題が起きないようにしておくことも大事なわけです。
犯人を捕まえることも大事ですが
犯罪を起こさせないことがもっと大事なことに似てます。
今回のこのニュースでは
改めて大切なことを気づかせてもらえました。
相手に対して思いやりのある
そんな世界になって欲しいですね。