6年前のちょうど今頃。
私は勧めもあり、とある自己啓発セミナーに参加していました。
自己啓発セミナーは
人それぞれイメージがありますよね。
単に好き嫌いの部分もあるでしょうね。
ただこういった「気づき」の機会は嫌いでも
必要な時期はみんないつかあると思ってます。
「やりたい」とか「やりたくない」の視点でなく
「やらないといけない」時期は成長の過程にはありますから
こういった経験は成長の中では必要と思っています。
ただ紙一重な部分もあるので内容の吟味は必要ですが、
このセミナーは大きな気づきを与えてくれた機会でした。
私は「言霊」を信じています。
言葉には大きな力があると思っています。
そして、言葉の定義や意味を通じてからが
物事を具体的に理解することの早道なこととも思っています。
そんなことをたくさん学んだ機会でした。
例えば「報告」の原則
①自分の失敗したこと、叱られたこと、都合の悪いことを隠さず、
嘘なく、ありのままに言え。特にクレームは最優先して報告すること。
②自分の勝手な判断だけで「報告する」「報告しない」を決めるな。
すべて報告せよ。
管理職の人は大いにうなづく内容で、
社員の人は「厳しい」と思うでしょうね(笑)。
でも、これは本当にこのとおりと思います。
経営者や管理職の立場と社員の立場の違いは
「責任の重さ」と「覚悟」の違いなわけで、
社員が怒られたくないからと
「報告の意味」を都合よく解釈して
自分を守ることを優先することは未熟以外何もないわけです。
でも、この言葉を聞いたときの私は
納得感もありましたが、大いに反省させられる気づきがありました。
そんな中でも一番、納得したのは
「状況の原則」でした。
それは、「すべての人は状況の命令だけをうけてだけ行動する。」という意味です。
それを具体的にあてはめて意味に気づいたのは
見学会などイベントの設営や運営の場面でした。
弊社会長(当時、社長)は
ことあるごとに指示をしてきました。
それも口うるさく(笑)。
ついさっきまで「あの机を運んでくれ。」と言ってたのに
運んでいる最中に小雨がばらついてきたら急に
「そんな机は後に回せ。さきにテントを組み立てろ!」とか言うわけです(笑)。
「ええ!さっき違うこと言ってたやん!」
そんな折、戸惑いをみせたり怒るスタッフもいたわけです。
「勝手なことばかり社長は言う。」と。
でも、これってあくまで
「社長からの言葉」と言うフィルターを通して
「小雨が降ってきた」という状況が言わしただけで、
何も意地悪や気まぐれで言ってたわけじゃないなということに気づいたのです。
気づくのが遅かったですがね。
私が32歳のときのお話です(苦笑)。
言ってたことがコロコロ変わると戸惑うことはありますが、
それらも実は「状況が命令した」だけで、
それをリーダーである社長が明確に言っただけのことなんですよね。
そこには感情が混じりますが、
リーダーとはそういうものだと今になって改めて思うのです。
リーダーシップに反して
スタッフにはフォロアーシップというものが求められます。
物事を最善に結果に行くために
リーダーが「状況の命令」を受けてだした方向性には
一緒にいってくれないとそのチームは絶対うまくいきません。
各々が役割を認識、実行し
目指す先が同じでないと1回限りの優勝はあっても
連覇ができないプロ野球のチームみたいになります。
試行錯誤しながら
私たちもそんなチームを目指してやってきました。
そして確実にそうなってきていると思います。
時には、こうした事実を振り返り、受け入れて
抽象的でなく具体的な言葉できちんと整理できれば
みんなで分かち合い、もっと大きな成長になっていくものと思います。
そんな気づきを与えてくれる機会をどうとるのか?
感情論でなく、
そういった機会はあったほうがいいと思うのが私の持論です。
ひさびさに熱く語ってしまいました(笑)。
でも、6年前のあの5日間は私にとっては
人生のターニングポイントと思っています。
貴重な経験ができたことに改めて感謝します。