上海万博の公式PRソングが、
岡本真夜さんの「そのままの君でいて」の盗作ではないかとされていて
それを公に認めた上海万博側からの楽曲使用申請を快諾した記事を読みました。
お金も絡むし、メンツの問題もあったでしょうが、
岡本さんの対応に感心してしまいまいました。
大人の対応と思います。
岡本さんのコメントを抜粋させて頂くとこのようなコメントです。
「このたび上海万博実行委員会さんより
『上海万国博覧会公式PRソング』に『そのままの君でいて』の楽曲使用の依頼を
いただきました。世界中が注目するイベントである上海万博に協力させて頂ける機会を頂き、
とても素敵なお話で光栄です。」
こう言っちゃなんですが、
万博側の顔も立ったし、岡本さんの株も上がったし、
聞いてる周りも気分がいいし、本当素晴らしい終着地ですね。
こういったトラブル解決に関しては
上海万博実行委員会側が素直に謝罪することと
岡本さん側がいかにして顔を立てながら
ちょっとニュアンスは違いますが、
「振り上げた拳を上手に下ろさせてあげるか」と思います。
岡本さん側の度量の広さも素晴らしいですが、
素直に認めて、謝ることも実は素晴らしいことと思います。
最近、「ありがとう」と言う言葉を重要視する風潮がありますよね。
「感謝」とか「リスペクト」なんて言葉もですが、
確かにその通りなんですが、どうも軽々しくつかわれている感は否めないと思います。
それさえ言ってたら「なんでもOK!」みたいな感じっていうんですかね?
迷惑掛けたりしても
お礼言ったんだからもういいでしょう?みたいな感じですね。
なんか最近その辺に違和感を感じてます。
個人的には
「ありがとう」という言葉は
「ごめんね」と言う言葉を同じ数だけ言わないと
相手には心底伝わらないと思っています。
子どもの教育でもそうですね。
素直に感謝の気持ちを伝えることを教えるのも大事ですが、
素直に謝れることを教えることも同時にしないと、
うわべだけのことしかできないような気がします。
以前にも書いたことありますが
ハワイの「ホ・オポノポノ」という考えは
これを如実に表していると思います。
「ありがとう」
「ごめんね」
「ゆるしてね」
「あいしてる」
この4つの言葉をいうことで
いつも心のクリーニングをしているといったことです。
ということは、やっぱりどれかにだけ偏ってもいけないわけです。
実は今回のやり取りの中にも
この4つ言葉が沁みこんでいるから
誰もがイヤな感じをすることなく、
ハッピーな結末と思います。
「あいしてる」という言葉は
なかなか口にだすのは恥ずかしいところもあるでしょうが、
「ありがとう」
「ごめんなさい」はいつでも言える言葉です。
もちろん「ゆるしてね」もですね。
年上だからとか
先輩だからとか
上司だからとか
先生だからとかでなくて
これを素直に言える人が真の意味で尊敬できる人と思います。
そして、
年下だからとか
後輩だからとか
部下だからとか
生徒だからとかの理由で
「そんなのは俺の責任じゃないよ」と言ってる段階で
結局は可愛がられない人(愛されない人)になるんだろうなと思います。
で、恥ずかしげもなく誰もに誰もが「あいしてる」と言えたら
多分この世の中から醜い争いはなくなると思いますね。
ちなみに私は娘とお風呂に入ってるときは
「ともちゃん、今日もありがとう。父ちゃん、愛してるよ。」ということにしています。
意味もわからず娘はウキャウキャ言ってますが(笑)、
それでいろんなことあっても1日のことを水に流している森下です。
しかし、今回のこの楽曲騒動。
いろんな気づきをあたえてくれたことでした。
今まで聞いたことなかったですが、
今度、岡本さんの曲を聴いてみたいと思います。