三代つづく大工の家系に生まれて

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若き日の修行時代に父:杉吉

鳥取県との県境に近い宍粟市波賀町は、農業と林業の町。モリシタ・アット・ホームのルーツをたどれば、のどかな田園風景が広がるこの田舎町にたどり着きます。

森下家は、曾祖父:傅吉、祖父:礼一、父:杉吉と三代続く代々大工の家系。昔の大工は職人の中でも、家づくりの現場全体を指揮する「棟梁」という特別な存在だったので、工務店の社長をしている私は、四代目ということになります。
生まれた家のすぐ隣には、祖父の大工小屋がありました。

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祖父と私のツーショット

幼い私は、毎日のように大工小屋に遊びに行って、祖父の仕事を見ていました。数人の弟子たちと、墨付けをし、トントンカンカンと大きな材木を刻むその姿は、とても威厳がありました。

中高生の頃には、長期の休みは家業である工務店の現場で、職人さんの手元をやることが常で、いつも家づくりを身近に感じていました。職人にはなりませんでしたが、当たり前のように大学の建築科に進学し、大手ハウスメーカーで修行時代も過ごし、目標だった一級建築士の資格も取りました。
日々の仕事は、設計業務や管理のデスクワークも多いのですが、やっぱり私の本質は現場を仕切る「棟梁」なのです。

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祖父が刻んだ
最後の家の大⿊柱

ですから、抜き打ち的に現場を見回りに行って、職人さんの仕事ぶりを丁寧に見て回り、細部をチェックする「現場パトロール」を月に数回実施します。

大工の息子ですから、職人の細かい仕事の良し悪しがとてもよく分かります。少しでも「おかしい」と思ったら、やり直すように指示することもありますが、職人さんも真剣勝負でやっているので、時には「意見の衝突」もあります。

現場の職人さんたちはイヤかもしれません。ただビジネスとして住宅業者をしている社長さんや、建築の有資格者というだけの人からしたら、そこまでこだわらなくてもと思われるかもしれません。しかし、大切な家という一生の財産を任されている立場として、「きちんと仕事がなされているか?」確認して回ることは、私にとって何よりも大切なことなので、妥協できないのです。
そうやって、喧々諤々やり合うことでしか、「いい現場は生まれない」と信じていますので、今日も現場を見回りに行っては、みんなに煙たがられていることを、楽しんでやっています。

株式会社モリシタ・アット・ホーム

代表取締役 森下 誉樹